虐待親から逃げたい。


高校生になった私は、相変わらず。


ただ1人、黒い影を纏っているみたいだった。

 

友達が出来ても、友達みたいに遊びに行けるお金も無い。

 

着ていく洋服も無い。  


いつも思っていた、好きな服を着て、オシャレ出来て、羨ましいな…って。


明るく振る舞う心の裏で、私には、普通とは違う色の血が、いつも流れていた様に感じる。


私も好きな事がしたい。


お金が欲しい。


私はこの先もずっと、病気のお母さんの面倒を見ていかなきゃいけないの。


嫌だ。


私も自分の好きな事がしたい。


お金が欲しい。


お金が欲しい。


お金が欲しい。


高校生時代はそんな事ばかりを考えていた。


授業中は、ノートに、欲しい物リストをひたすら書いていた。


洋服、美容室、シャワーのあるお風呂、綺麗な家。


それらにかかる金額。


自分の夢を叶えるには、いくらくらい必要か。


授業そっちのけで、そんな事ばかり考えていた。



帰れば母の怒号と暴力。


何で言っている事をしないのかと。


家の掃除をしないのかと。



当たり前に殴られた。



殴る元気はあるのに、仕事も掃除も出来ないのねと。



逃げたい。


逃げたい。


逃げたい…。



こんな現状から逃げたい。


私は、一生こんな生活は嫌だと、高校2年生の時、家出をした。