兵器の中で何故、核兵器が特別扱い
をされるのか?
多くの認識の無い人達は、
東京大空襲と広島の原爆は同じで
原爆を特別扱いするのはおかしい
と言う。
確かに、どんな兵器であれ
その時に死んだ人はひょっとしたら
変わらないのかもしれない。
しかし核兵器には、他の兵器と確実
に違うところがある。
それは、ゼネレーションを越えて
その悪影響があると言う事だ。
私が被爆した事で、その放射能の
影響が子供たちや孫たちにも
影響を及ぼすと云う事が他の兵器
と核兵器が確実に違うもので
ある重要なポイントである。
例えば、戦争で足をなくした兵士
がいたとしても、その子供には
二本の足が必ずそなわっている。
私も妻も被爆しているが
子供が生まれる時に、放射能
の影響で5万人に1人の確立で
奇形児が生まれると聞き、
恐れおののいた。
放射能の影響については未だに
研究中でありその全貌は解って
いない。
その為に、多くの被爆者は
結婚差別を受けた。
世界に未だ多くの差別が残って
いる。例えば、肌の色や宗教、
イデオロギーなど多くの人達が
今日も差別によって苦しんでいる。
被爆者差別の深刻な事は、
これらの多くの差別が偏見や無知
によるものであり、なんら科学性が
無いのに比べて、被爆者には差別
される科学的な理由が確固としてある事だ。
不幸な事に、それはゼネレーション
を越えて受け継がれて行く。
有史以来、戦争は繰り返され
誠に残念な事であるが、これからも
戦争が無くなる事は、目標には
出来ても実現は難しいと思う。
それならば、国の利害や人の利害
の対立によって起こった不幸な
出来事は、その時代の人間だけで
完結して欲しい。
私も第二次世界大戦下で生きて
いた人間として被爆した事は
受け止めざるおえない。
しかし、放射能の影響が子供や
孫たちにまで及ぶ事には
絶えられない思いがある。
何故、核兵器を廃絶しなければ
ならないのか・・・
それは、ゼネレーションを越えて
放射能の悪影響が及びそれが
どこまでの影響を及ぼすかを
人類がまだ理解出来て無いからだ。
どうか皆さん、この事を理解して
人類が二度と過ちを繰り返さない
為に、そして私たちの子孫に
責任の無い十字架を背負わさない
為に核兵器廃絶の声を上げて
下さい。
村越郁夫・澄子
9月7日から約3ヶ月
南半球を中心に地球一周クルージングに
妻(澄子)と二人で出発します。
慣れないながら、ブログを始めて
写真などをアップ出来ればと考えています。
船の通信状況から見て、どうなるかまだ
判りませんが、家族や友人に元気な様子を
発信出来れば良いなと思います。
夫婦での長期の船旅は2回目ですが
二人共、80歳を前にして一緒に出かけられ
る事は、とてもありがたく感謝しています。
村越郁夫 ・ 澄子
↑ 広島湾を望む

