東京では新型コロナウイルスの感染者がまた増え始めていますね。この先どうなるのか、まだまだ先が見通せない状況が続いています。今までのように気晴らしに出かけることも、何となくはばかられてしまい、気持ちがすっきりしないですね。
 福祉園でも様々な感染症対策を行っていますが、それに伴って制限されることが多くこれまでのような活動ができない日々が続いています。
 そして、梅雨に入りますます外出がしにくい時期になりました・・・

 話は変わりますが、梅雨ということで出番の多い『傘』について少し調べてみました。

 なんと傘は約4,000年前には誕生していたようで、さらにその形状は傘が生まれた当時から大きな変化がないそうです。当初は開閉できなかったようで、13世紀頃に開閉式が、そして現在の構造に近いものは18世紀に入り開発されました。ただ、当時は日よけとして開発されたため、ひとりの紳士が雨の日に傘をさしたところ、周囲の人々に笑われた、というエピソードが残っているそうです。その後、次第に雨の日の必須アイテムになりました。
 日本へは1400年以上前に伝わり、『和傘』として江戸時代にかけて発展していきますが、明治時代以降は洋傘の普及により急速に利用されなくなってしまいました。
 1900年代に入り、折りたたみ傘やビニール傘等が作られましたが、画期的な形状や劇的な進化は起こりませんでした。

 日本は、世界有数の傘大国のようです。一方、海外の雨対策は多様で、お国柄が反映されています。

例えば、イギリスでは、意外にも雨で傘をさす人はそれほど多くありません。年間降水日数は多いのですが、10〜20分程度の通り雨が多いので、やり過ごしてしまうのです。
同様に、ヨーロッパではひどい雨以外はフード付きのジャケットやコートでしのぐか、レインコートを着ることがほとんどです。バルト三国のラトビアや北欧のスウェーデンやデンマーク、ノルウェーなどは、小雨や霧雨のときは風が強くなることが多いため、傘が役に立たないという事情もあるようです。

 傘大国の日本からいずれ画期的な(足元まで濡れない!等々)傘が生まれることを期待しています。

 以上、『傘』についてでした。