ご相談者自体は減っていますが、例年とは少し違った方法を採っている人がいらっしゃったりして、ネット上の情報の危うさを感じた1年でした。
いろんな業界の方々が育毛に絡んできていて、たまたま効果があったからという理由で情報を発信しているのではないか?と感じることが多いのですね。

■重曹で頭皮を洗う
令和7年(2025年)で一番気になったのが、重曹で頭皮を洗っている人がいたことです。
確かに油汚れは重曹で落ちます。その上、界面活性剤使用しないので、人にも環境にも優しいです。良いことづくめに思う方が多いでしょうね。
ところが、重曹には頭皮=人の皮膚を洗うには致命的な欠陥があるのです。それは、重曹はアルカリ性であることです。
人の皮膚は弱酸性に保たれて、細菌やウイルスの繁殖と侵入を防いでいます。
この弱酸性の状態のところをアルカリ性で洗うと、一時的にでも弱酸性でない環境になります。すると、弱酸性だと存在しているだけの黄色ブドウ球菌やマラセチア真菌等の悪玉菌が繁殖しやすい環境になるのです。
また、アルカリにはタンパク質を溶かす作用があります。重曹は強いアルカリ性ではないので、タンパク質を溶かすまではいかないと思いますが、実際に頭皮を洗うために使っている人の中には、フケ症になっている人もいます。皮膚常在菌のバランスを崩してフケ症になっているのかもしれませんが。
界面活性剤のようなマイナス面はありませんが、重曹特有のマイナス面があるので、使わない方が良いと思います。
■フィナステリド・ミノキシジルの使用
弊社のご相談者の中には、ミノキシジルやフィナステリドを使用している人はほぼなくなっていますが、未だにネット上の情報では、この2つが薄毛治療の双璧と言えます。
Yahoo!知恵袋なんかでは、この2つ以外はないのではないか?と感じるくらいです。
ただし、弊社へのご相談者の中では、美容外科経由でお越しになった方は、間違いなくこの2つの医薬品を使っています。
AIで質問しても、薄毛を治療する標準になっているので、必ずこの2つが取り上げられます。まあAIはネット上の情報を集めて集約して回答してくれるので、医療関係のホームページに記述されていることを基準に回答すると思った方が良いです。
弊社のようなところが発信している情報は、取るに足らない情報の一つなのでしょう。
■相変わらず頭皮の洗い過ぎ
弊社の指導の下にケアを始められる方には、ケアを始める前に3日程度湯シャンをして頂きます。
すると、頭皮が痒くなったり臭いが出てくる方がとても多いのです。10人いれば7人くらいが、頭皮が痒い・臭うを訴えられるのですね。
頭皮の洗い過ぎで皮膚常在菌のバランスが崩れているのです。表皮ブドウ球菌等の善玉菌が劣勢になり、黄色ブドウ球菌やマラセチア真菌等の悪玉菌が優勢になっているのです。
その為、ケアの始めの2か月くらいは、皮膚常在菌のバランスを回復するケアから始めないと駄目な人が多くなったと感じています。
■毛穴と頭皮の皮脂取り掃除もある
これだけ頭皮をキレイにするシャンプー法で頭皮に異常が出ている人が多いのに、今だに毛穴掃除とか頭皮の皮脂を取るヘア方法を提供している事業者が存在しています。
人の皮膚のことを知らないのだろうか?と不思議に感じています。
今年の10月にご相談下さった方が、まさにそんなサービスを提供している育毛サロンに通われていました。その方は1年通っていたけど、効果に繋がらいない事に疑問を感じて、育毛相談WEB運営のCocoon育毛相談室にお越し下さったのです。
頭皮を拝見したところ、1年も通い、そのサロン提供の製品を日々使っていたのに、頭皮の色は健康な薄い青白い色をしてなくて、荒れて淀んだような白い色をしてました。なおかつ、気にされているつむじ周辺の髪の毛が、細くなり腰もない状態になっていました。
弊社でケアを始めて2か月経過した頃にお越し下さり、頭皮を拝見したところ、キレイな薄い青白い色になり、つむじ周辺の髪の毛に腰が出ていました。
効果のある人もいるかもしれませんが、皮脂を取り育毛剤を効かすケアは、「やはり駄目だな」と感じた症例でした。
■幹細胞培養液使用
ご相談者の中には、肝細胞培養上澄み液を使用している方もいました。これ自体を使っていた場合には、頭皮の状態を悪くすることはないようで、弊社のケア法に素直に入ることが出ていました。
ただ、問題は肝細胞培養上澄み液を使ってケア法を提供している側のサロンが、育毛の効果の出方をしなかったことです。結果しか見ないので、途中経過を見ながらの助言や修正等は全くできません。
ここ5年くらいで、育毛サロン系以外に整骨院等に肝細胞を使用した育毛法を導入する為に、その業界に営業をかけている事業者がいるのだろうな?と思っています。サービスを提供する為に、肝心なことをないがしろにするは、どうなんだろう?と疑問に感じています。
■10年前よりも悪化している
私は、平成27年(2015年)8月6日に「髪は増える!」を自由国民社から出版しました。その当時は、書籍に記載している全ての方に対象とするケア方法を採ると、概ね4割~5割くらいの方に何らかの良い影響があったのです。
ところが、令和7年(2025年)の現在では、同じケアを採って何らかの良い影響が出る人は、1割前後に激減しているのです。
書籍記載のケア方法は、薄毛が治る為のベースを作り直すことにあるので、それだけだと上手くいかない人は半分くらいはいらっしゃるだろうとは思っていました。ベースさえ出来上がっていれば、応用が効くのでいくらでもやり直しができ、色んな育毛法に取り組むことが出来ます。
ところが、この10年間で、そのベースの作り直しが困難な人が増えているのです。理由は、薬=ミノキシジルやフィナステリドとmRNA遺伝子注射(コロナワクチン)です。
医薬品に頼る治療は、薄毛が治る為の基礎・土台部分を崩してしまい、後のケアでは取り返しが効かなくなるのです。この辺の詳細は拙著「薄毛が治る頭皮のベースが崩れている」をご参照下さい。
他にも、マッサージのやり過ぎで血が通いにくい頭皮にしてしまっている人もいて、薄毛の人の頭皮の状態を良く分かって欲しいと思っています。固くなっている頭皮の老廃物を流し、リンパを流す為のマッサージはやり過ぎると血が通わなくなるのです。
薄毛と脱毛症の違い詳しく知らない人も多く、薄毛が治る効果の出方を知らないばかりに、脱毛症が治る効果=発毛と抜け毛を減らすが薄毛を治す効果だと思っている情報も多いのです。
令和7年(2025年)の育毛相談と情報の傾向を書いてみました。今号で本年は最後の投稿になります。
次年度もよろしくお願いします。読者の皆様方にとって、くる年が良き年になることを願っています。
