あゆみ助産院院長の
左古かず子さんは
助産師のなかの助産師だ。
知る人ぞ知る、だけど
今日もたくさんの人がおとずれる。
未熟な性社会の実害に遭って、膣に
キューリつっこまれたおんなのこ、
中絶に悩む十代の女性、
不妊で悩む女性、
SEXレスで悩む女性、
仕事で行き詰まったおじさん、
夫の暴力で泣く女性、
子育てでノイローゼになったお母さん、
おっぱい、授乳のトラブルのママ達、
産むことへの不安を抱えた妊婦さん
更年期症状に悩む女性、
何年かぶりに訪れる人たち、
育児仲間の集まりに来たグループ、
他にも色々…
ここ、あゆみ助産院で
性を、生を見つめる左古さんのもとに
たくさんの生き様を纏った人達が
会いにくる。
さこさんはとてもチャーミング。
なくなった旦那さまと
愛して愛されるまぐわいを
されていたのが伝わってくる。
産後、夫とのスキンシップが
嫌になり、悩んでいたわたしに、
『手をつないで寝るだけでもいいのよ
ちょっとこうして、くっついて
いるだけでも違うのよ
いってらっしゃいって
ぽんと肩にふれるだけでもいいのよ
ものすごく大事なことなのよ』
とまっすぐ見つめて話してくれた。
流産の手術の直前には、
肩を抱いて思い切り
泣かせてくれた。
妊娠中には
祈りが大切だと、何度も教えてくれた。
あなたは自分で産める人です、と
真正面から伝えてくれた。
子育てはパートナーと
話し合って決めていくのよって
笑っておっしゃる。
左古さんは
決して、簡単に答えを言わない。
ヒントはたくさんくれるけど、
子供を育てるということは
自分で考えていくこと
話し合っていくことが大事だと
繰り返し伝えてくれる。
左古さんのハグはいつも
優しくて強い。
あんなに細いお身体なのに
どうして、と思うほどに
大きく包まれる絶対的な安心感。
あたたかくて、嬉しくて
子供のような顔に戻ってしまう。
病気も、いのちの営みだと
身を持って教えてくださっている。
生の厳しさにも寄り添う姿勢で。
900人近い家族のお産を
サポートしてこられた左古さんの
お産、いのちに対する想いは
魂を揺さぶるものがある。
産み方は生き方、決めるのはあなた。
生き方を決めるのは自分。
左古さんのお話を
ぜひ一度、聴いて欲しいです。