前回から、長い長い2週間だった。


結果は、なかなか書く気になれず
しばらく、いわゆる検索魔になっていた。

同じような体験談をひたすら探して、
読みまくった。

だから、私も、書く。
自分の記録として。
また、悩んで、困って、ちょっとでも情報がほしい人のために。





9週の診察。
(自分のカウントでは10週)


いつも、内診では
カーテンの向こうのエコー画面は見えない。
先生が何か言うまでの時間が、めちゃくちゃ緊張する。


その時も、内診が始まり、はじめしばらく無言。

急に、
「もっと腰落として!」と
先生のただならぬ雰囲気の声。


言われるがまま、内診台で深く腰を落とす。


ああ、だめなんだ…って
なんとなくわかった。


しばらく無言の先生。


と、突然
「カーテン開けて、見て!」と…


えっ?はじめて…
カーテンを開けた。


エコー画面と、先生と、看護師さんがいた。


「胎児はいるんだけど、心臓が動いてないんだよ…

  心臓は、エコーすると、嫌でも目に飛び込んできて、見えないなんて、ないんだけど、どれだけ見ても、みえない。

  前回、心臓動いてたよね?

  うーん…

  大きさは…CRL13.2mmか…」


今までになくすごく長く、じっくり見てくれた。

けど、結果は変わらなかった。


途中、心拍の波が出る画面にも切り替わったけど、ドラマで危篤の人が亡くなった時みたいに、波のない線が、ただ虚しく映った。


「残念だね…、今回は、諦めよう。

  流産しちゃったね。」

字だけ見ている方にはどう感じられるかわからないけど、いつも診てもらっている私としては、とても丁寧に、言葉を選びながら、伝えてくれたと思う。


その後、診察室では、これからのことを話した。

また来週、1度様子を見ること。

今くらいの時期であれば、
しばらくして自然に出てくる場合も多いこと(自然排出)。

さらに1週間後、まだ出てきていなければ、吸引の処置をすること(掻爬手術)。

それ以外の日に出血したら、病院に連絡すること。

など。


先生は、急いで取り出さないといけないっていうものでもないから、と言っていた。


その時、涙は出なかった。
いまぐらいだと、自然に出てくる場合も多いんですね、とだけ、聞いて、わかりました、ありがとうございました、と言って、診察室を出た。


いつも通り、その足で会計に向かい、
ロビーで座って、会計の番号が表示されるのを待った。


仕事中の夫に、LINEした。
「残念や。心臓止まってた。」