3日前、1学期の期末テストが始まりました。
さくら、受けませんでした。
さくらの中学校では
定期試験の1週間ぐらい前に
テストに関して本人の意思確認をします。
試験は受けられるか?
(最初から『受けません』も、モチロンOK)
受けるとしたら、どこで受けたいか?
(保健室か教室を選ぶ)
さくらはとてもとても真面目な性格。
【試験は当然受けるもの】
もしくは、
【受けなければならないもの】
ずっと、そう思っていたのかもしれません。
定期テストが近づきソワソワし始める頃、
『別に無理しなくていいんだよ。』
とやんわり言っても、
『いやいや、テストは受けないと~。』
(当たり前でしょ~!みたいな感じで…。)
と、いつも頑なな姿勢でいました。
なので、毎回事前の意思確認では
『はい、受けます!』
と、答えていました。
(但し、受けると言っておきながら、当日休むことも多々ありましたが
)
今回も事前面談では
『保健室で受けたいです。』
と、答えました。
けれども本音は・・・
そう、受けたくない~‼
うんうん、だよね~、気持ちわかるよ~。
自力でやる勉強には限界があるし、
内容も段々と難しくなってきているはず。
自信もないのに4日間も試験受けるなんて苦痛に違いないよな~
試験の日が近づくにつれ、段々と元気がなくなり、食欲もなく、夜も何だか眠れないと負のオーラ全開のさくら。
でも…さくらが自分で決めた事だし、私は口出ししないぞ!
グッと我慢していたのですが、
毎日、笑顔もなく会話もなく
ただただ、苦しそうに過ごしているさくらの姿に母は耐えきれず…
あぁぁ~、とうとう言ってしまいました
『辛いなら、無理しなくていいんだよ』って。
ありゃりゃ~、コレってやっぱり過干渉~?
余計なお節介だったかな~?
言った後で、ちょっと反省したけれど、
でもねでもね、もうホントに見ていられなかったんです~
暗い部屋のベッドで横になり覇気のない顔で天井を見つめている、さくら。
不登校初期の光景がフラッシュバックして、胸がしめつけられる思い。私にとってもトラウマなんです。
テストの3日前、
『やっぱり今回はテスト無理
先生に電話してもらえるかな?』
とお願いされ、すぐに欠席の電話を入れました。
さくら、テストを受けないと決めてからは、重~い肩の荷を下ろしたように穏やかな表情になりました。
食欲も戻ってきたし、大好きなお散歩も再開。夜もぐっすり眠れているようです。
決めた事は頑張って実行したい!
その気持ちはよくわかるし、応援もしてあげたい。けれど今のさくらは、過去の価値観や常識にとらわれ過ぎてて、気持ちも体もついていけてない不安定な状態のまま。
だからサポーターの母も、心から『頑張れ~
』って応援出来ないんだよぉ
【見守る】ってホント難しいな。
親も悩んで葛藤しながら、対応していく必要があるのかもしれない。
テスト受けない選択をしたせいで時間がたっぷりできた私達。
どうせなら楽しく過ごそう
と思い、
「ねぇねぇ、テスト中ヒマだし、原宿の○○行く?それとも、猫カフェ行く?」
と能天気に誘ってみたら、
『受けないけど一応テスト中だし、遊ぶのはテスト期間が終わってからにする。その方が楽しめそうだし!』
と、バッサリ切られました。
やっぱり真面目ちゃんのさくら。
程々の安堵感と少しの罪悪感を抱えて、テスト期間を過ごしているようです。
明日はテスト最終日。
明後日からは、たっぷり羽根をのばして楽しい事いっぱいしたいなぁ~
