グランドキャニオンで、日の出を待つ。
4:30に起きて、4:45にキャンプ場を出発し、
誰も居ない、崖の先端で、まだ暗いうちから、日の出を待つ。
ちょっとリーダー、早いんじゃないの?
なんて思ったのもつかの間。
地平線からうっすらと光りが漏れ始め、
赤く、赤く、染まっていく。
暗闇だったグランドキャニオンが、だんだんと青白く浮かび上がり、
日の出と共に、オレンジ色の影を落とした。
1時間近くかけて、ゆっくりとゆっくりと、渓谷の変化を楽しんだ。
日の出の瞬間もやっぱり素敵だけれど、
それ以上に、朝のピンとした空気の中のグランドキャニオンの変化は、
夜のキャンプの寒さも、早起きの苦痛も、
全てを包み込むように、どこかへ持って行ってしまった。
この1時間は、とても贅沢な時間で、
旅はその瞬間だけじゃなくて、1つ1つの過程も含めて、楽しむものなんだと
改めて、教えられたような気がした。
待っている間、リーダーのバックパックの中から、
ドーナツやオレンジジュースの朝ごはんが出てきたサプライズに感激!
前日の夜、「朝食はどうするの?」と聞いたら、
「大丈夫、大丈夫」って教えてくれなかったんだけど、
どんな高級ホテルの朝食よりも、最高においしい朝ごはんでした。