医療用・理化学用ガラスの情報について

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寧ろ反対に、ランケの言葉は単なる仮定にとどまらなかつた。ゲーテは実際にいくつかの勝れた歴史的伝記的作物を残してゐる。『ンケルマン』、そして何よりも『詩と真実』、これは第一級の伝記と見られ得る。「既にこの業績のためにゲーテはまた、よし彼にはもと歴史的感覚が欠けてゐたにせよ、ドイツの偉大なる歴史家のうちに数へらるべきであらう。」とグンドルフも云つてゐる。ゲーテはまた色彩論史を書いた。これは「真にその名に値する精神史の最上の模範」として評価される。色彩論のこの歴史的部分において彼は、後にディルタイが精神史の目標として意識し且つみづから歴史家として到達しようと企てたところのものを、断片的に、けれど原理的には既に完全に仕遂げたのである。もし彼の歴史的作物をかくの如く価値付けることが正しいならば、ゲーテの歴史に対する関係は積極的に打建てられなければならない。それは外面からでなく、内面から、彼の精神の本性と活動との特質からして理解されねばならぬ。理論でなく業績がゲーテにおいてこのことを要求する。