免許返納3
小学時代
ミニバスケットの試合会場まで、送り迎えしてもらった。
あの頃は、母親が車持ちというのは少し珍しく自慢だったよ。
中学時代
部活の同級生たちに、試合時間や場所を教えてもらえず、それならばととぼけて行かなかったら、理由を知らない顧問や他の選手の母親からお怒り電話がきて、ママちに試合会場まで送ってもらった事があったっけ。
ママちはそうとう怒ってたけど、生活態度が良くない練習もすぐサボるアタシがスタメンて事に嫉妬しての事だから、何も言わなくてイイと収めてもらった。
少し大人になって
その頃付き合ってた人の態度がおかしいと、落ち込んでいたら
『そんな疑ってたら、男君だって可哀想だよ。
自分の目で見て確かめなさい。』
と、夜中連れて行ってもらった。
結果、女を連れ込んでいたから、その場で置いてあった自分の荷物を車いっぱい持ち帰った。
話し出せばキリがないほど、ママちが免許を取った事で助けられた。
車をバットで叩かれてたり、
鍵をこじ開けられて鞄を盗まれたり、
停車中に真横から自転車に突っ込まれたり、
そんな事はあったけど、生死にかかわる交通事故には合わなかった。
本当に
今日までありがとう。
免許返納2
アタシ:
『残念ながら‥』
お婆ちゃん:
『落ちちゃったの?』
アタシ:
『合格したよ。
だってお婆ちゃん、危ないから免許なんて取るなよ~って、言ってたじゃん。』
お婆ちゃん:
『じゃあ合格したの?
良かった、良かった、
気をつけて帰ってこ~よ。』
手続きをして家に帰ると、お爺ちゃんもお婆ちゃんも喜んでくれた。
納車の日、助手席に乗りたいと大騒ぎしたのに
『助手席は車屋さんが乗ったから、初めての人にはなれないよ。
後ろは、まだ誰も乗ってないから初めての人だよ。』
と、ママちと兄にたしなめられ、仕方なしに後ろへ乗った。
車屋さんとの運転中、カーブで猫が飛び出して来て、ママちも車屋さんも
「やっちゃった~」
と思ったら、音がしない‥
猫は、スルッと下をすり抜けたらしく、車も猫も無傷だった。
そんな事があったと、後から聞いた。
結局ママちは、今日の
返納の日まで無事故だった。
