水平と垂直
3年半前の記事 再掲載です設計図などでは簡単に描いてしまう水平と垂直を表現する線を昔(30年ほど前まで)は製図板上でT定規や平行定規に三角定規とか製図装置(ドラフター:商品名)などを使って鉛筆で描いてました今はパソコンを使ってモニター上に表現しプリンターで出力します当初はモニターも高価で16インチ程度ブラウン管で描いてたかな私は今、27インチ液晶モニターを使っていますA1版の図面は作成中はA3版で印刷して中身の確認などをしていますマウスなどが鉛筆がわりですこうして紙に描く時は真横が水平線でそれに直角に描かれているような線を垂直線と言う前提で物事を進めますさて、これを建築現場ではどうやって表して(落として)いるのでしょうか「水平」読んで字のごとくですから・・・・・バケツ程の水槽にホースを注ぎ込みガラス管を取付けた「水盛り器」という器具が使われていましたそのガラス管の中の水位と水槽の水面は同じ高さですから(理科で習ったよぉ~)実際の現場では「レベル」と言う測量機器で水平の墨(線)を出しますその機器も当然、水平に設置しなくてはなりませんメーカHPからお借りしましたこの頃のはレーザー光線が水平に照射されますので一人で作業できます簡易な勾配を見るには「水平器」という定規に水管が付いた道具があります大まかに計る時に使いますメモリが付いていてひとメモリが勾配1/100・ふたメモリが1/50の表示があるもの等があります垂直は「レベル」を覗いた時の中で見える垂直線で見るか「トランシット」という水平垂直方向を測定する機器で見ることができます木造住宅等では「トランシット」よりも「下げ振り」を主に垂直の確認に使います使います糸の先に錘り(おもり)が付いた道具です風の影響を受けないような工夫があるものもありますこれらの機器や道具で見てもそれらを現地に写し取るのは鉛筆や墨さしになりますのでできるだけその誤差を生じないようにしなければなりません逆に考えるとそのくらいの誤差は生じるものだと思わなければなりませんし使い勝手上で不都合のないものは施工上の許容範囲とされています襖の左右を反対に閉めると合いませんね厳密にいうと両方の柱が垂直に平行に建っていないことを表していますが少々であれば当たり前のことなのですこれらのことを分かっている人やそうでない人もいますそれを分かりやすく説明するのが建築のプロなのですが・・・「素人にはわからんでしょうが、これが普通です」では納得できませんよね新しい家で生活を始めて特に気にならない傾きなどはOKということです床にビー玉を置いて転がらないならOKパチンコ玉は・・・転がりますよ 必ず