3:日射遮蔽の検討順と目標
2)敷地周辺の状況確認と目標レベルの想定
1…敷地周辺の状況確認
・ 日射遮蔽の必要性は
夏場及び中間期に
建物が受ける日射量により変わります
そのために周辺を確認して
建物が受ける日射量を想定します
・ 敷地周囲に建物があり
日影になることが多い場合や
隣棟間隔が狭い場合は
日射量が小さくなる場合があります
こうした場合の日射遮蔽対策の必要性は
低くなります
2…日射を考慮した開口部の配置
・ 夏場の日射をできるだけ遮蔽し
冬場に取り入れるためには
開口部の方位を
南寄りとすることが大切です
・ 道路や隣家などとの関係や眺望などを考慮して
東西に開口を設ける場合には
日射遮蔽部材の利用を行う方が良くなります
・ 南寄りに面して開口部を設けた場合は
庇等による日射遮蔽効果を
より大きく見込むことができます
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夏の日射ができるだけ室内へ届かぬよう配慮
冬場は太陽高度が30℃ほどになるので
部屋の奥まで陽が差し込みます
掃出し窓の軒の出は140cmほどで
木製の濡れ縁は屋内の床と同じ高さ
玄関横の居間の軒の出は97cm
奥の濡れ縁のある座敷の軒の出は190cm