私がまだ学生の頃だったと思うんですが

父と母は近所に新しくできた焼き鳥屋の常連になりました

その焼き鳥屋のマスターは元競輪選手で

40代ですが筋肉ムキムキのマッチョさんでした


健康の為にサイクリングをしようという話になって

なんでも形から入る我が家の親父は

いくらしたのかわからないんですが、マウンテンバイクや

ポロシャツなどを買い揃えました


待ちに待った日曜日、初めてのサイクリングの場所は

神奈川と山梨の境あたりにあるダムまでという事に・・・

若い頃にはフェンシングで体を鍛え、

今は毎日欠かさずゴルフの素振りをしている父は

若いもんには負けないよと自信満々・・・・


だったのですが


目的地のダムまであと少しという所で

車道から舗装された歩道に乗り上げようとした瞬間


あえなく転倒・・・・


しかも肩を強打


1時間以上掛けて走ってきた道のりを

さすがに戻る気にはなれず

母と次女が車で迎えに行く事に

診断結果は肩の骨を骨折という事でした


「どうせ骨折するなら家の近くでしてほしいわ

  迎えに行くのが大変だったわよ」


父は家族から散々バカにされ

あれほど大好きだった素振りも出来なくなってしまいました


ちなみにマウンテンバイクは今

父の部下の通勤手段として有効利用されてます

T家の母親は夫婦共働きということもあり

普段からあまり食事を作りません

しかし、たまに作るときは妙にこった料理や

結構高い食材を使ってしまうので

我が家のエンゲル係数は高いんじゃないかと心配です


我が家の定番料理といえば・・・・


さしみ(並べるだけ)

冷奴(切るだけ)

餃子(焼くだけ)


って感じなのです。

まぁけっこう美味しいからいいのですケド

母が数年前に作ったみそしるだけは

あの味が今も脳裏に焼きついて離れません


普段から高い食材が好きな母は

その日の買い物で「京風みそ」なるものを買ってきました

小さいパックに入っていて高かったそうなんです

具はわかめと豆腐でいたってシンプル・・・・

まずくなるはずが無いのですが・・・・・


だしと味噌を鍋に投入

しかし全然塩味がしません

むしろなんだか甘い・・・・・・


おかしいと思った母は私に味見するように言いました

それは味噌田楽などに使う甘い味噌だったのです


私「おえっっ!!これ普通の味噌じゃないよ!!

今なら間に合うから作り直そうよ」

と力説する私に


母「なにいってるの?あなたは知らないかもしれないけど

高級料亭のみそしるはこういう味なのよ?」

といい、だしや塩を自分で足してアレンジ・・・・


いざ食事の時間となりました


私「お母さんやっぱこれまずいよ~残していい??」

そう言った私に母は容赦なく


「みそしる残すなら肉食うな!!」

と言い放ち

仕方が無いので鼻をつまんで一気に飲み干す私・・・・


例えるなら

「わかめと豆腐とだしがふんだんに入っためっちゃ濃いお汁粉」


そんな地獄のような試練を乗り切った私ですが

母は魔性の女でした


自分はちゃっかり残してる・・・・


真面目に飲んだのは私だけだったのです

それ以来お汁粉が大嫌いになりました

あれは我が家の長女が高校の修学旅行に行った時の話です


ちょっと田舎なので羽田空港に行きやすい栄えてる駅まで

長女とその友人2名を送って行ったそうです

(T家の最寄駅は単線でラッシュ時でも15分に一本しか電車ないので)


姉の学校といえば市内でもどちらかというとバカ学校

しかも校則が厳しくないのでみんな自由奔放な髪型&服装です

当時はヤマンバメイクって言葉はまだなかったですけど

でもそれに近い様な格好でした


父「今日はなんて飛行機乗ってくの?」


友達「え~?なんだっけ・・・・ANAだっけ・・・JALだっけ?」


父「君達の乗ってく飛行機は・・・・・


    ジャルじゃなくてギャルでしょ??


  むふふ・・・・・・・」



一同「・・・・・・」



まさにオヤジギャグとはこの事です

さすがの長女もちょっと恥ずかしかったそうです





あれは私たち(双子)の成人式の記念写真を前撮りする日の出来事です


我が家ではせっかくなので父、母、姉と一緒に

家族写真も撮ろうって事になったのです。

父はスーツを新調し、母も伊勢丹でワンピースを購入。

私たちはもちろん振り袖!!(レンタル)


当時、長女は恋人(今の旦那さん)と同棲をしていて

自宅から車で30分くらいの所に住んでいました。


写真撮影の前日・・・夕方、長女が自宅に現れました

「うっふふ。かわいい黒のワンピ来て写真撮ろうと思って

アパートから持ってきたわよー!!」

とかなり浮かれ気味・・・・


朝になって着替えて出掛けようと思った長女は

高かったというワンピースをバックから出し、広げました


「ねえ!!見て~コレで写真撮るんだ・・・??アレ???」


その広げた黒い物体は


明らかにパジャマでした


いったいどうやってワンピとパジャマを間違えたのか・・・

服なんて何でもいいわよと言う母の言うことを聞かず

どうしてもアレじゃなきゃ嫌だと言い張り、取りに行く事に


おかげで私たちは着付けの時間に遅刻しそうになるわ

急いでメイクした長女もなんだかキャバ嬢の様になって

さんざんな一日でした




神奈川県の辺境に住んでいるT家

私はご近所でも評判の明るく礼儀正しい娘さん(と信じたい)

しかし・・・我が家のメンバーは長女を筆頭にかなりの変人ぞろい

そんなT家のおもしろエピソードを紹介します



まずはT家のメンバーを紹介します


父・・・・・60代、婿養子(の割に態度がでっかい)


母・・・・・50代、週刊文春を愛読している、酒豪、トドっぽい体型


長女・・・26歳、2年前にお嫁に行ったが毎週子連れで遊びに来る

     我が家のトラブルメーカー、コギャル&ギャルを経験し今に至る


次女・・・25歳、私の双子の姉、年下の彼氏と結婚する気らしい


三女・・・私。同じ顔のはずなのに、何故私には彼氏がいないのかしら?

     と思い悩む今日この頃・・・小さい会社の事務員


祖父・・・70代、我が家の一番の実力者(金銭面で)

     孫にも甘いが、ひ孫にはもっと甘かった


祖母・・・入院中、気が強くて昔は美人だったらしい


猫・・・・・我が家の嬢王様的存在、母の言うことしか聞かない


以上、7人と一匹の構成です。これからT家のヘンテコなエピソードを

がんばって掲載していくので読んでくださいね!