“日本一のイカ”北新地外れの魚居酒屋『壱岐島(いきのしま)本店』blog

『漁師は獲れたてのイカをすぐには食べないんです』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　BY　店主の義父
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←名物「日本一の壱岐イカの姿造り」

「絶対に生きてるイカの方が美味しいと思っていました」
でも、漁師の父に勧められて水揚げされてから半日たったイカを食べてみると…

実は、壱岐のイカには、他のイカにはない美味しさの秘訣があるのです。対馬海流が流れ、世界有数の漁場として知られる玄界灘の海で育った素材の質もさることながら、出荷の方法と獲れてからの食べる時間にも美味しさの秘密があるのです…

　店長ゆうすけ談

私の妻は壱岐出身で、父と兄は壱岐で漁師をしています。
田舎に帰ると、晩ご飯にその日の朝にとれた少しだけ白くなった半透明な美味しいイカを食べさせて頂いていました。
いつも漁から帰ってすぐに生きたイカを食べるのではなく、晩ご飯まで待ってからイカを食べるのです。

正直、穫れたての生きたイカを食べたかった私は、勇気を振り絞って、こう聞いたのです。
「お父さん、なぜ穫れたての生きている透明なイカを食べないのですか？」
お父さんは表情を変えずに、冷蔵庫に行って、2杯のイカを私の前に並べてこう言いました。「食べ比べちみ？」
私の前に並んだ2つのイカ。
1つは透明で光りながらまだ動いているイカ。
もう1つは少し白くなった半透明なイカ。

私はまず、いつも食べさせて頂いているイカではなく、生きているイカの方に箸を向けました。
「美味しい！」
都会育ちの私には味わう事のできない、コリコリとした食感が印象に残る美味しいイカでした。
次に、壱岐に来るといつも食べさせて頂いている少し白いイカを食べました。
「う・旨い！！」
コリコリとした食感こそ、生きたイカには劣りますが、それでもシッカリとした歯ごたえがあります。

そして何より「本当に同じイカなのか？」と思うほどに、イカの甘味・旨味が口の中に“ふわっ～”っと広がったのです。

これほどまでに味に違いがあるとは思いもしませんでした。
実は、この食べ比べをするまで、私は生きたままのイカの方が美味しいと思っていましたが、生きたままのイカより、少し寝かしたイカの方が旨い！
しかし、都会の方が食感を求めるのも事実です。
なので、菜々やでは冷凍はせず、朝とれた新鮮なイカを空輸し、旨味を熟成させながらも食感を残した、私たちスタッフが「一番旨い！」と思う状態でお客様にご提供しています。