今日は先週受けたCT検査と血液検査の結果説明と、耳鼻科での内視鏡検査のために大学病院に行ってきました。

 

 担当医から説明を聞くまで不安で不安で仕方が無かったCT検査の結果ですが、今回は「特に問題無し」との診断でした!

 血液検査については具体的な説明は有りませんでしたが、とにかく今回の経過観察の結果は「大きな再発も無く、経過は順調」ということらしいので、血液検査の各項目でも特に異常を示すような数値は出なかったということなのでしょう。

 とにかく今日は朝から結果説明のことばかり考えていたので、担当医から「特に問題無いですね」という言葉を聞いた瞬間、安堵のあまり身体中から力が抜けていってしまいました。

 今思い返してみると、そんな僕の様子に対して担当医は若干引き気味だったかもしれません(笑)。

 

 なぜCT検査の結果に対してそんなに不安を感じていたかと言うと、大きく分けて理由は二つ有ります。

 一つは、前回CT検査を受けたのが今年1月だったので半年以上の間隔が空いていたこと。

 もう一つは、先月辺りから胸の辺りに違和感を覚えていたことです。

 

 この胸の違和感についてはこのブログで殊更取り上げてはきませんでしたが、実は先月辺りから軽い胸やけのような症状と、息を大きく吸い込んだ時に肺が少しヒリヒリするような違和感を覚えていました。

 この違和感が生じるまでは8月のCT検査に対して何の不安も有りませんでしたが、逆に違和感が生じてからはCT検査に対する恐怖心が一気に湧き上がってきました。

 なぜ胸の違和感だけでそこまで不安を掻き立てられるのかというと、上咽頭癌の転移が生じやすい部位のトップ3が肺・肝臓・骨だからです。

 つまり「自分に生じた肺の違和感というのは、上咽頭癌の転移なのでは・・・!」という考えこそが、それまで何の不安も抱かなかったCT検査に対する恐怖心の原因となっていたという訳です。

 

 実際にCTで撮影された画像を担当医から見せてもらうと、いわゆる「白い影」みたいなものは全く写っていないことが素人の僕でも分かりました。

 今回の検査の時点では上咽頭癌が肺に転移していない、ということが心から納得できましたが、そうなると胸の違和感の原因が何なのかがかえって気になります。

 その辺の質問を担当医にぶつけてみたところ、「おそらく放射線治療の後遺症ではないか」という回答が返ってきました。

 以前の投稿でも触れましたが、僕はおよそ2年半前に食道癌治療のために化学放射線療法を受けています。

 その時に胸の辺りに強い放射線を浴びたことが、今になって胸の違和感を覚える原因になっているのではないかという話でした。

 強い放射線を浴びた後の後遺症の例を担当医からいくつか説明してもらったところ、その内の一つが正に僕の症状に近かったので、おそらく僕の違和感も放射線治療の後遺症だと思われます。

 こうして、CT検査では何の問題も無く、かつ胸の違和感の原因も判明するという大満足の結果が得られたのでした。

 

 その後に受けた耳鼻科での診察でも、あっさりと「再発の兆候無く経過は順調」との診断となりました。

 

 こうして、3月に全ての治療を終えてから最初の山場となる胃カメラ&CT検査は無事に終了しました。

 結果を聞くまでの不安が大きかった分、「問題無し」が判明した後は心が一気に開放され、お気に入りの家電量販店でついつい散財してしまいました。

 次の胃カメラとCT検査は来年2月の予定なので、少なくともその時まではこの楽しい生活を続けることができそうです。

 厳密に言えば、3ヶ月後の11月にMRI検査が控えてはいるのですが、そちらの方は多分大丈夫じゃないかと考えています。

 もっとも明確な根拠が有る訳ではありませんが(笑)。

 

 ともあれしばらくの間はこうして娑婆に居られることになりましたので、悔いが残らぬようその空気を存分に堪能してやろうと企んでいる僕なのでした。

 それでは、今日はこの辺にて。

 先日の投稿で記した通り、今日はCT検査や胃カメラを受けるべく大学病院に行ってきました。

 

 事前に主治医から渡されていた各種文書を昨日改めて読んでみたところ、CT検査と胃カメラの他に血液検査も有ることに気付きました。

 しかも今回は検査項目が多いようなので、採血管にして3本分は採られる見込みです。

 CT検査が午前9時から、胃カメラが午前10時半からというスケジュールになっていたので、これらの検査をなるべくスムーズに進められるよう血液検査の受付開始時刻である午前8時前には現地入りしました。

 他の病院にて、開院前に患者が行列を作っている姿をちょくちょく見かけていたのである程度覚悟してはいましたが、案の定僕が到着した時にも先客が既に行列をなしていました。

 今朝はかなり蒸し暑かったので病院の外で並ぶのは大変でしたが、その甲斐有って、血液検査はほとんど待たされる事無くあっという間に終わりました。

 

 血液検査終了時点でCT検査の予約時間から30分以上の余裕が有りましたが、事前に渡された文書に「予約時間の30分前には受付を済ませてください」という趣旨の注意書きが有ったのを思い出したので、そのままCT検査の受付へ直行。

 素直に注意書きに従ったのが良かったのか、こちらも予約時間の少し前にCT検査が始まり、ものの15分程度ですんなりと終わりました。

 これについては読影師(CT画像から病状を診断する医師)の見立て次第なので現時点ではまだ何とも言えませんが、少なくとも撮影時点では何のトラブルも無かったという事実をポジティブに捉えようと思っています。

 

 さて、遂に問題の胃カメラです。

 実は去年の秋ごろに胃カメラを受ける予定だったのですが、同時期に上咽頭癌が見つかってその治療を始めなければならなくなったため、その胃カメラはお流れになってしまいました。

 なので今回の胃カメラはおよそ1年以上のブランクを経たものになります。

 しかもこれまでと違い、今回は頭頸部への放射線治療の後遺症により唾液量がかなり減った状態で受けることになるのです。

 そのためただでさえ辛い胃カメラが、今回はどれだけ苦しい思いをすることになるのか想像も付きません。

 その不安や恐怖心があまりに強かったので、今回は久しぶりに鎮静剤を使って胃カメラをするよう担当医にお願いすることにしました。

 実は以前にも一度鎮静剤を使ってみたことが有るのですが、どうも僕にはあまり効果が無かったらしく、普段と変わらず苦しい思いをしただけで終わったのです。

 ただ今回はこれまでとあまりに勝手が違うため、一縷の望みを鎮静剤に託してみることにしました。

 

 果たしてその結果は・・・やっぱり何も変わりませんでした(泣)。

 鎮静剤を打ってもらってしばらく経っても、ちっとも眠くなりません。

 担当医もついにしびれを切らし、結局普段とほぼ変わらない状態で胃カメラが始まってしまいました。

 久しぶりに受けた胃カメラでしたが、やはり辛すぎます!!

 胃カメラの管はかなり硬いゴムで覆われているらしく、医師がアングルを変える度にその管が舌の奥などを刺激するのです。

 そうなるとどうなるかというと、強い吐き気が生じます。

 また撮影中に胃を膨らませる必要が有るらしく、胃の中に結構な量の空気も流し込まれます。

 そのためかなり大きなゲップも出てしまうのです。

 今回も撮影の途中で何度か、「ぐふぇぇぇぇぇぇっ」という大きなゲップを出してしまいました。

 

 そんなこんなで辛く苦しい思いをしながらも、今回は生検をする事無く胃カメラが終了してくれました。

 事後の説明でも、「今回は何も悪いところは有りませんでしたね」という嬉しい言葉が医師からもらえました。

 これで不安や恐怖心も大分和らいでくれたように思います。

 

 CT検査と血液検査の結果は来週火曜日に説明されます。

 この2つの検査で何も問題が生じなければ、また当分の間は平穏無事な生活を送れる見通しです。

 とは言え医師から何を言われてもうろたえることが無いよう、心の準備だけはしておこうと思います。

 

 それでは、今日はこの辺にて。

 具体的な日にちは伏せますが、つい先日、50歳の誕生日を迎えました。

 

 思えばステージ1の食道癌を初めて告知されたのが約3年前、当時は40代を生き抜くことすら確信を持てない心境だったことがありありと思い出されます。

 食道癌を治療するための化学放射線療法を終えてから半年後には早くも癌細胞の遺残が見つかり、救済措置としてのESD(食道粘膜剥離術)を実施。

 何とかESDは成功し、残っていた癌細胞を全て取りきれたと安心したのもつかの間、その翌年(つまり昨年)の秋にはステージ3の上咽頭癌を告知される羽目になってしまいました。

 その後昨年11月から今年3月まで約5か月にわたり、上咽頭癌治療のための化学放射線療法を受けてきたのはこのブログに記している通りです。

 

 こうして改めてここ3年間の歩みを振り返ってみると、よく50歳の誕生日を迎えられたものだと我ながら呆れてしまいます(笑)。

 何しろ40代後半の2~3年間に2回も癌が見つかった訳です。

 その当時は自分の現状を正確に把握できていませんでしたが、今にして思えば、たとえ40代のうちに人生が終わったとしても不思議ではない状況だったのでしょう。

 そう考えると、こうして自分を生かしてくれている日本の医療環境にはただただ感謝するばかりです。

 

 最初に食道癌を告知された時もそうですし、昨年の秋に上咽頭癌を告知された時もそうだったのですが、なぜか当時の自分には「40代のうちは絶対死にたくない!」という強い気持ちが有りました。

 その理由は今でも分かりません。

 おそらく、40代のうちに死んでしまうと、いかにも早死にであるかのように他人から見られてしまうのが嫌だったのではないか・・・と推測していますが、どうもその理由も今一つピンと来ません。

 ともあれ色々な出来事がバタバタと有りつつ、結果的には自分の願い通りに40代を生き抜くことができました。

 

 そして50代を迎えた今、自分の中に「もうそろそろ良いかな」という心境が芽生えつつあります。

 「そろそろ良い」というのはどういう意味かというと、これから先のCT検査やら胃カメラやらで癌の転移・再発などが見つかったとしてもそれを受け入れられるような気持ちになってきたということです。

 このブログのタイトルにもあるように僕は独身で子供もいません。

 あまり無駄に長生きしてしまうのは、かえってリスクであるとさえ言えるような状況です。

 孤独と老いの中で苦しみながら生きていくぐらいなら、むしろ自分がやりたいことを全てやりきってから50代のうちにこの世からオサラバするのも良いんじゃないか、という考えは若い頃からボンヤリと抱いていました。

 そして図らずも、それを実現することができるかもしれない事態になったという訳です。

 

 なぜこんなことを突然ブログに書いたかというと、明後日8/8(火)は久しぶりのCT検査&胃カメラだからです。

 つい5ヶ月前まで抗がん剤治療をしてきたばかりだから今回の検査は大丈夫・・・と言い切れないのが癌の怖いところ。

 今回の検査で転移やら再発やらを告知されても何ら不思議ではありません。

 正直なところ、今からとても不安だし、何なら恐怖心すら抱いています。

 その一方で、仮に転移や再発が見つかったらそれはそれで仕方ないのかな、という想いも芽生えているのです。

 我ながら面倒くさいオッサンですが、これが噓偽りの無い本心なのだから仕方ありません(笑)。

 

 取り留めも無く長文を記してしまいました。

 これ以上グタグタ続けるのも良くないので今日はここまでにします。

 明後日のCT検査と胃カメラが終わったらまた投稿するつもりです。

 

 それでは、今日はこの辺にて。