うちの天井の照明はガラスなので、透明(クリア)の電球を使ってます。曇り電球(シリカ)だとガラスの陰影が天井に広がらないからです。

今回、電球が切れたので近所の電気屋に行ったらば、世間は既にLEDフィラメント電球に切り替わっていて、白熱電球が見当たらない。

製造中止って聞いたもんなーと思いつつ、ま、透明だから良いかなとLED電球を買ってみました。

 

LED透明電球は中に百合の雄蕊(おしべ)みたいなのが入ってます。

照明をつけると、こんな影。

白熱電球の真ん中にある、焦げた髪の毛みたいなほっそい針金、好きだったんだけどなー。

切れた時に耳の近くで振ってみると、サヨサヨと微細な音がするところも好き。

 

電球屋があったら買っておこうと日々を過ごしていたら、新宿1丁目か2丁目かそのあたりで、かなり好みの電球屋の前を通りかかった。狭い間口の奥に電球ギッシリなあれです。(下北沢にもあるでしょ。まだあるかしら?)

 

中に入ったら、あります、あります、沢山あった。

 

「製造停止?大手だけよ、そんなこと言ってるのは。製品に東芝とか大手の名前が無くなっただけで、白熱電球は最初から町工場が作ってるの。

 

LEDはダメよ、色が悪く見えるの。レストランとかデパ地下なんてね、見て御覧なさい、LEDから白熱電球に戻したとこが多いのよ」

 

と、ちょっと柔らかな口調のおじさんが言った。

 

「それにね」
「なになに」

 

「2丁目の、バー。LEDだとね、朝になったとき顔半分が青くなってるのがわかっちゃうのよ。ヒゲ生えてきちゃうでしょ。白熱電球だと青く見えないって。あの辺りのバー、行ってごらんなさい。経済的だのなんだのって、そんなのどうでもいいのよ、綺麗に見えなきゃ。みーんな白熱電球に戻してるんだから」

 

ほへー!!

 

この後用事が無ければ、このおじさんの話をあと1時間は掘り出せる自信があったのですが、泣く泣くお店を後にしました。

 

という訳で、うちも無事、LED電球から白熱電球(クリア)に付け替えました。

影が、全然違うのね。

 

きれいです。

おやすみなさい。

 

 

1950年代に作られた草木染ペルシャ絨毯とドイツの修道女ヒルデガルドビンゲンの絵がある個性溢れるサロンです。ぜひお越しください。

 

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