それでは、組み上がったRohloffのホイールをBROMPTONに組み込んで行きます。
Rohloffは内装変速ハブなので、回り止めの細工が必要です。
色々な機種に取り付けられるように多種のアダプターが設定されていますが、
さすがにBROMPTONにポン付けできるようなアダプターはありません。
汎用のアダプターを使っても、取付自体は問題なく出来ますが、
やはり、ここはスッキリとスマートに取り付けたいところですね。
僕が購入時に選択したのはOEM2という、ISマウントのディスクキャリパーの
取付ボルトを利用して回り止めとするタイプです。
OEM2アダプターです。
幸い、Rohloffは、取り付けに必要な図面をDXF形式の2D-CADデータとして
公開しています。
このデータを利用し、BROMPTONにスッキリ取り付けれるように
OEM2アダプターを加工することにします。
データとBROMPTONのリヤアクスル周りの形状を照らし合わせながら、
回り止めをリヤキャリアの取付ボルトに設定することにしました。
寸法チェックしたところ、概ね10mm程OEM2アダプターの回り止めの位置を
短くすれば丁度良さそうな感じです。
いろいろ考察したところ以下の様な形状に短くすることに決めました
加工自体は、ワークが焼き入れ済の為、ワイヤカット放電加工により
加工します。
加工後です。
次に、リヤラック取付ボルトの箇所に付ける回り止めのピンを製作します。
これは、SUS304の2面幅10MMの6角棒の先端を10Φに旋盤で加工し
中心にM5のタップを立てて製作します。
準備が出来たら、リヤフレームに仮組し、チェックしますが、
ここで、丸印の所、ローターフランジ部とリヤフレームが
干渉することが判明。
干渉する所を思い切ってサンダーで削り落とします。
ノンディスク仕様のRohloffを選択した場合は
この作業は不要です。
また、Rohloffのチェーンラインが57mmと数値が大きく、
チェーンがリヤフレームに若干接触するので、
一通り干渉チェックが終わったら、旋盤で作った、
回り止めのピンをリヤフレームに取り付けます。
ホイールを組み込みます。
回り止めの位置関係もピッタシですね。(^-^)ノ
チェーンテンショナーは、Rohloffの場合、BROMPTONの純正3速用が
使えます。
ただRoholffはアクスル長が短く、そのままでは、純正チェーンテンショナー
を取り付けるだけのネジ山を確保することが出来ませんので、
ドライブ側のナットを薄ナットに変更しなければなりません。
僕は手元に薄ナットが無かったので、手持ちのナットを加工しました。
また、ナットを薄くした分テンショナーの締め付け部や、
また、チェーンラインが57mmと数値が大きく、クランクを交換しないと
そのままでは、チェーンラインを出すことが出来ません。
Rohloffのマニュアルでは、MTB用のトリプルクランクのアウターの位置で
想定されているようです。
127.5mmのスクエアBBを購入すれば、純正クランクでも行けそうなのですが
2ピースクランクを使ってみたいこともあり、ホローテックⅡ互換の
RACE FACEの旧タイプのATLASの中古と、チェーンリングは
48Tのナローワイドタイプを購入しました。
スペーサーで、若干調整が必要かと思っていましたが、
そのまま標準の取付方法でチェーンラインもピッタシ、
チェーンテンショナーはワッシャの組み替えのみでプーリーを
丁度良い位置に調整することが出来ました。
その他、シフトワイヤーの取付がありますが、
僕は、以下のRohloffの公式YOUTUBEのビデオを見ながら
組み付けました。
https://www.youtube.com/watch?v=WKc06Kvd0f4
https://www.youtube.com/watch?v=9_ha9__3VLg&t=177s
ということで、組付け完成です。
長々、書いてきましたが、組付け自体は、公式がCADデータを
公開してくれていることもあって、Alfineよりやり易かったですね。
次回は、Rohloffのレビューの予定です。(^^)
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