そろそろバラバラ状態のままのBROMPTON S2L-Xを組み立てたいところなんだけど、
もひとつ腰が上がらん。
その理由の一つに、組み上げても、乗らないような気がするんですね。
やっぱ、もう少し走行性能を上げたいところ。
それでBROMPTONの場合、走行性能を上げようとすると、一番ネックになるのは、
リヤのエンド幅ではないだろうか?
社外品のリヤフレームは、一度購入しているが、さすがに、もう一つ購入するのは
躊躇われる。
で、逆に、REAR HUBをO.L.D.112mmに改造しようとも思ってベースに良さそうな
HUBを注文したんだが、在庫切れでキャンセルに。。。
ちょっと、やる気を失くして、少し冷静に、BROMPTONの今後のカスタムの
方向性を考えることにした。
O.L.D.112でのカスタムも良いのだけれど、リヤエンドを130mmもしくは135mmに拡張しても BROMPTONの折りたたみサイズにはさほど影響が無いんですね。
というのも、折り畳んだ時に、左側ペダルが一番外側にあって、その寸法を
越えなければ、折り畳みサイズには影響が出ないのです。
影響があるのは、前輪フックを掛ける位置が若干広がることで、
ほんの少し広がる可能性があるぐらいだろうか。
デメリットとしては、純正リヤフレームのエンド幅を広げると
元には戻せないことだろうか。
そのデメリットに目をつぶれば、比較的安価に、今後のカスタムの選択肢を
広げることが出来ると思う。
ということで、思い切って、純正チタンリヤフレームのエンド幅を
広げることにする。
まず最初に、HOZAN C-451というエンド幅拡張工具というものが
売られていたので、買って試してみたんだが。。。
エンド幅を広げる前に工具の方が変形して駄目になってしまいました。(--;)
しかしチタンフレームのエンド幅を112mmから広げて135mmに
塑性域で安定させるのはなかなか厳しいものがありますね。
こうなったら、工具ごと作るしかないわけで、
オリジナルのBROMPTON リヤエンド幅拡張工具の製作に取り掛かることにしました。
まず旋盤で、リヤフレームを曲げるためのローラーを製作します。
リヤフレームのチェーンステーはΦ19mmで、ローラーがリヤフレームに当たる部分を
その形状に合わせて切削します。
今回製作した工具の材料はチタンに負けないように、ダイス鋼(SKD11)で製作、
加工後、真空熱処理によりHRC60程度の硬度に仕上げてあります。
完成したパーツ一式です。
パーツを組み付けた状態です。
外側のローラーは回転は出来ますが位置的には固定されています。
M16のボルトを締め込むと、五角形ブロックが左に移動し
鋭角な2面が内側のローラーを押し広げることで
リヤフレームを広げるような構造としました。
ローラーやブロックの移動方向は、メインボードに開けられた
スリット穴によって設計通りに動作するように規制されています。
また、特別な操作をせずにリヤフレームを左右均一に
広げるような構造に製作しました。
ボルトを締め込んでローラーを広げた状態です。
実際にリヤフレームを拡張工具に固定した状態です。
実際の作業中の写真です。
拡張後、エンド幅の平行度を修正しました。
導入予定のAlfine11を仮組してみました。
今回は、Alfine11のハブを導入予定なので
エンド幅を135mmに拡げましたが、
もちろん130mmにすることも可能ですし、
また、ディレイラーハンガーを購入することで、
外装11速仕様にすることも可能です。
****重要****
工具の貸し出し希望をちょくちょく頂くので。
上のローラーの写真の位置だと広げるのがしんどいです。僕も最初はあの位置で広げ始めて、厳しいと思ったので、ローラー位置を組み替えてます。 解り易く言うと内ローラーと外ローラーの距離を離す方が広げるのが楽なので、そっちで広げるようにして下さいませ。
僕も使用しながら最適位置を模索するつもりで数カ所組み替えれるように作ったので、
上の写真はその模索中の写真です。
下の写真が最終的な推奨ローラーの位置です。
写真提供 元Catcafe鮪様。