また、長い間、仕事が忙しくって、更新をさぼっていましたが。。。
さて、フロントが完成したら、やっぱりリアもDISCにしたいわけで、
とはいっても、今付いてるリアフレームは、Titanium Companyという
中華製のチタン外装仕様で、DISCを付けることなんて考慮されてないんです。(´・ω・`)
かといって、結構な値段しましたし、買い替えるのは、懐的に厳しいので
改造する方向で考えることにします。
このチタン外装リアフレームは、純正リアフレームのデザインに準じて、
ディレイラーハンガーを付けて、OLD130に拡張した感じです。
ということで、DISCを付けることは、まったく考慮されていませんので、
かなり大幅な改造が必要なことは想像に難くありません。
改造するにあたって、ローター径はできるだけ小さい方が、改造する範囲が
少なくて済みます。フロントがΦ140mmなので、リアは同径以下のサイズを選ぶのが
妥当だと思います。
とはいえ、Φ140mmより小さいローターなんて。。。
と思ってたら、Aliexpressで、Φ120mmのローターを見つけて購入。
これで行くことにしました!(^^ゞ
左がΦ120 右がΦ160です。
改造は、まず、リヤフレームのOLDを130mmから135mmに拡張します。
一応、130mmのDISC REAR HUBを探したんですけどね。。。
Wiggleで、Prime RD010(NOVATECのOEM品?)っていうのが
OLD130って書いてあったし、Primeのホームページにも、130mmって
書いてあるのに、届いたら135mmだったという。。。(--;)
いろいろ考えて、リヤは135mmに拡張することにしました。
最初、BIKE HANDの YC-507 フレーム修正器っていうのを買ったんですが、
根元の方には入らなくって、アクスル側だとしなるだけで、
うまく広がらないんですね。工具の方を削ったりして、根元に入れて
なんとか広げようとしたら、工具の方が変形してしまったという。
(--;)
結局、工場にあったM16の寸切りネジを使って、工具を自作して
なんとか広げることができました。
上が自作した簡易工具です。
次にローターが当たる所を叩いて潰すんですが、
後ろに当て金を当てないと、反対側まで変形するので、
当て金を製作します。
潰したところは、強度が下がるので、切り取って、1.6tの64チタン
の板で蓋をして溶接して補強します。
、溶接個所に近い所のバックシールドの目張り兼、仮止めとして
耐熱アルミテープで塞ぎ、さほど熱の影響を受けない、アルゴンガスの
注入口側は、エアコン工事用のパテを使いホースとの繋ぎ目を
塞ぎました。
この状態で、Φ120のローターを付けたリアハブを組み付けても
干渉せずに回るようになったので、次に、どの位置にディスクキャリパーを
取り付けるか構想を練ることにします。
取付寸法はカンパの仕様書を参考にしますが、あくまで仕様書は、
Φ140mm用なので、寸法その他を、Φ120mmローター用に最適化
しなければなりません。
とりあえず、フレームのローター取付側のアクスル部のいくつかの寸法を
測定しCADに取り込み、仕様書のデータをΦ120mm用にアレンジしながら
ブレーキ取付台座や、リヤフレームの組付け部のデザインしていきます。
デザインなんかは、それこそその人の好みなんですが、
僕は出来るだけオリジナルのフォルムを崩さずシンプルにまとめるのが
好きですね。
また、こういう作業は、自分のオリジナリティが出せるので
楽しい作業ではありますね。( ´∀` )
なんか、BROMPTANのフレーム作成で、僕はパクリしかできないと
思われているような気がしないでもないので、(笑)
これからは少しづつ、オリジナルな物を作っていきたいですね。
デザインが決まったら、早速、ブレーキ台座の作成にかかります。
材料は、フレーム製作時の64チタンのブロックがまだ余ってるので、
そこから、ワイヤカットでデザイン通りに切り出します。
次に、この台座が、ピッタリ収まるように、リヤフレームを加工するわけですが、
加工するためにしっかり固定する必要がありますし、また、加工後の寸法測定の為の
冶具を幾つか製作します。
まず製作したダミーハブと、固定兼測定用冶具です。
冶具にしっかりリアフレームを固定します。
写真を見ても解りますし、BROMPTONユーザーの多くは
既知のことだと思いますが、BROMPTONは、
BBセンター(≒リアフレームのヒンジアクスルセンター)と
車軸センターがオフセットしています。
で、このTitanium Company製のリアフレーム、入手まで
紆余曲折ありましてね。
それで主要寸法の入った設計図を貰ってたりなんかします。(^-^;
その図面からすると、このリアフレームの設計値と、僕が図ったBROMPTONの
純正フレームのオフセット値(BROMPTANフレームの製作値)は1mm以上のずれがあります。
とはいえ、今回、このリアフレームは、BROMPTAN専用となりますので、
ついでに僕の測定値に合わせるようにします。
しかし設計図まで、貰ったリヤフレームですが、
その設計図通りできているかというと。。。まあ、J&Lのフォークよりはましかな。(^-^;
ということで、リヤフレームの加工に移行します。
加工は、マシニングセンターで超硬エンドミルを使用し加工します。
さすがにこの辺の加工は汎用機では、かえって手間が掛かりますしね。
加工の終わったリヤフレームです。
次に、このリアフレーム購入時に、トップに変速したら
チェーンがフレームに干渉するということで、ディレイラー側を
一部切断しているのですが、今回、あちこち切断したり溶接したり
しながら、各部寸法も矯正するので、ついでに、前回切断した箇所も
そして溶接します。
ただ、ここで、一気に全部溶接すると、リアフレームの剛性が
上がって、出来上がった時に大きく歪んでたら修正が困難なので、
シートステイ側はまだ溶接せずにしておきます。
そして、最終の溶接前に、各部平行度、オフセット値等、
重要寸法をチェックします。
写真は、ヒンジピンとリヤアクスルの平行度を
ダミーハブと、測定冶具のクリアランスを確認することで、
チェックしているところです。
修正は、ディレイラー側に、まだ未溶接個所があって
剛性が落ちているディスク側を合わせていくように修正していきます。
修正及び、チェックが終わったら、
最後の箇所、シートステイとブレーキ台座の繋ぎ目を
溶接します。
ついでに、DISC側には無かったケーブルガイドも
リアフレームに溶接します。
仮組して動作チェックします。
で、ここで痛恨のミスが。。。
仮組して、動作チェックしてたら、ハブが、どこかに当たって回らない。。。(;´Д`)
よくよく調べたら、ローター取り付けボルトの頭と、キャリパー台座が干渉
していることが判明。。。(´・ω・`)
ローターやキャリパー・ハブはチェックしてたんだけど、
ボルトの頭まではチェックしてませんでした。
ローター径Φ120mmということで、キャリパーが
かなりアクスルに近くなってるんですね。
また、キャリパーの調整範囲を大きめに取ったことも災いしたみたいです。
仕方ないので、当たるところをサンダーで削り落としました。
まあ、ちょっと失敗もありましたが、苦労したリアのDISC化も
これで一応、完成になります。(^-^)ノ
次回は、完成後のレビューの予定です。(^^)
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