一週間またずに、米国からチタンパイプが届いたので
当然のように2回目のへら絞り加工も行い、
再度、パイプ曲げに挑戦することにします。

 

 いろいろ調べてみると、パイプベンダーを使う時でも、
材料を加熱しないと加工できないみたいですね。
 自分としては、冷間で加工できると思って
パイプベンダーを購入したわけですが。。。

 加熱するのなら、自分の場合はパイプベンダーを使わずに
完全に手曲げの方が、加工しやすい感じがします。


 早速、パイプ内に砂をギュウギュウに詰めてから、
今度は加熱するので木片で蓋をします。

 そして片側をバイスで挟んで固定し、
アセチレンガスバーナーで赤化するまで加熱していきます。

 チタンの場合、活性状態になり酸化がすると
とたんに素材が脆くなるそうなので、加熱しすぎないように
気を付けながら、少しづつ曲げていきます。

 

 もう、完全にヨシムラなんかの手曲げマフラーを
製作しているような気分です。

 加工中の写真があれば良いのですが、
1人で加工しながら写真を撮るのは、無理があるので
写真無しで申し訳ないです。

 

 少し曲げては、先日作った治具に合わせながら
注意深くあせらず曲げていきます。

 

 で、出来上がって治具に組み込んでみた写真がこれです。

虹色に輝くチタンマフラー。

じゃなくって、チタンパイプです。(^-^)ノ

変形もなく綺麗に曲げることができました。

 

 また余った材料を同程度にバーナーで加熱して、へら絞りの時のように
万力で簡易的に材料の状態を調べてみましたが

 加工前よりやや柔らかく少しバネ性が低下している感じです。
たぶん、赤化する程度に加熱、その後自然空冷することで
加工部分が焼きなまし状態になり、加工箇所が素の325チタン
程度の特性に変化したんじゃないかと思っています。
 特に硬化しすぎたり脆くなった感じは無いので
許容範囲ではないでしょうか。

 

 ということで、ヒンジクランプ部の製作に移ります。