こんにちは、池上校講師の木村美那子です。
冬休みだった生徒さんも戻ってきて、池上校も再び賑やかになってきました。
お友だちと再会出来て嬉しい半面、楽しいだけになってしまわないように、しっかりと気を引き締めてレッスンしてまいりましょう!

さて、講師の木村はバレエのワークに限らず子どもたちの心身の発達に有効なトレーニングや声がけなどを、理学療法士、トレーナー、ダンススタジオでフィジカルトレーニングを担当する方とお互いに情報共有し、常にリライトしながら子どもたちにひとりひとりにベストなものを手渡しております。

どうしてもバレエの先生は、子どもの頃から動ける人、踊れる人、頑張れば何とかなってきた人ばかりです。
ですが近年、子どもたちの筋力だけでなく体力も低下し、また多くの習い事やタスクを抱えて、精神的にも年齢以上のものが求められています。
そのような中で、大人はどれだけ失敗が少なく、効率良く、最短距離で大きな成果を得られるか…を考えがちで、「こうすればうまくいく!」というようなセールストークに少なからず心ひかれてしまうこともあるでしょう。

ですが、先日、トレーナーから「コツや答えを先に聞きにくる人が多くてがっかりする」、「質が大事とは言うけれど、それは十分に量をこなす人が言うセリフであって、量を実施しないのに質が…という人は甘い」、「食べ物でも質が良いにこしたことはないけれど、生きるのに必要なカロリーが取れていないのに、素材の質を求めていたのでは命を維持出来ないのと一緒」というお話を聞きし、大いに首肯しましたし、そして「本田圭佑選手が、最初から最盛期の本田圭佑選手だったわけではない、ということは分かるはず。それなのにあの本田圭佑になるコツを聞こうとする人が居るのが不思議」というお話にも思い当たる節があり、改めて大人の姿勢や取り組み方について考えました。




これはバレエの世界でも言えることで、特に大きな会社の戦略で「このプリマバレリーナも愛用!」という売り文句でトレーニング機器やサプリメント、ウェアなどを販売されることが多くなりました。
もちろん憧れのバレリーナと同じものを持つ喜びやときめき、そしてそのことによってモチベーションを上げられる人もいるかと思います。
ですが、そのプリマバレリーナになるためには、その人がプリマになるまでに努力してきたすべての時間と手間が必要で、その商品を買ったからといって、その時間と手間を省略してしまうことは出来ないのです。
(これはダンサーの側も無責任な態度や言動を慎まなければいけませんね…)

本田圭佑選手がリフティングをいきなり100回、1000出来たわけではなく、10回のリフティングをクリアすることで、次の目標が見えてきて、その積み重ねによって「あの」本田圭佑選手になった、ということを大人はしっかりと心に留めて子どもたちに向き合わなくては…!と改めて思いました。(木村)