こんにちは、池上校講師の木村美那子です。
日が短くなってきて、秋の深まりを感じられるようになってきました。街中でもダウンを着たり、マフラーを巻いたりしている人を多く見かけるようになりました。日中は日差しをあたたかく感じますが、朝晩はやはり冷えてくるので防寒対策を心がけましょう。
スタジオではエアコン2台をフル稼働させながら、換気を行っておりますが、これからの時期はやはり身体があたたまるまで、少し肌寒いかもしれません。
そのような場合は、バレエ用の薄手の上着や、着脱のしやすく、また袖口や裾がべろべろしていないTシャツなどを、先生の許可を得てから着用することが可能です。
先の投稿でレオタードについてご説明したように、ボリュームがありすぎたり、不必要な飾りが付いていたり、着脱に手間のかかるものは、レッスンの進行の妨げになりますので、出来るだけシンプルなものを選び、あたたかくなってきたらすぐに脱ぐようにしましょう。
以前はウォームアップギア(レッグウォーマーやジャージなど保温するためのウェア)を「汗をかくまで」着用することが、身体をあたためて運動効率をあげたり、けがを防ぐとされていました。
ですが、汗の機能を考えれば、人間の身体は汗をかくことで余分な熱を発散させるように出来ているので、身体があたたかくなってきているのに、ウォームアップギアを着用し続けるのは、急激に身体を冷やすことにつながってしまいます。
現在、バレエ用品にもかわいいもの、おしゃれなものがたくさんありますし、その中から「センス良く」ウェアを選ぶことも大切ですが、それは決して「おしゃれ」のためではなく、きちんとレッスンを受けるためであることを忘れないようにしましょう。
また大きいクラスのみなさんにとっては、レッスンでの姿は「自分と向き合う」大切なポイントでもあります。
クラス中、自身の身体や動きのクセをチェックして、よりスムーズに動けるように、また舞台の上で美しく在れるように学び、工夫をし、練習を重ねていくことで、単なる「かわいい」ではなく、芸術としての「美しい」を目指すことが出来るのではないでしょうか。(木村)