不妊治療、時々旅行の話。

不妊治療、時々旅行の話。

不妊治療を始める必要があるとわかったので、記録を残しておきたいと思いました。
一人旅が好きだったので、そんな日々も思い出しながら、ぼちぼち日々を綴りたいと思います。

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初めてクリニックを受診したのは9月26日(月曜日)でした。

県内では有名で、人気のあるクリニックだったようで(もちろんそんなクリニックを選んだわけですが)、他院での受診歴がない人は説明会に参加した後に予約をとり、初診、という形でした。

説明会の日にちは9月17日で、ちょうど14日ごろから始まっていたその月の生理が終わる頃でした。

 

(2週間もすれば排卵日になるだろうし、その時にまたチャレンジしたら授かるかもしれない。そんなに急いで受診する必要あるのかな・・・)

 

そう思い、説明会の前には受診するかどうかすら悩んでいた私は、はっきり言ってしまえば周囲の方々の真剣さに流される形で初診の予約をとりました(なんとなく、予約しないです、とは言い出せない雰囲気、自分の覚悟がその程度であったと知られるのは気まずいように感じてしまったのです)。そのため、自分が希望した日時:(平日の朝一番)を希望する方が他にいなかったことは、受診を決めた大きな理由の一つです。もし、他に希望の方がいらっしゃったら確実に譲っていたと思います。

 

結果的に、初診の日は14日からもうすぐ2週間となる26日となり、看護師さんからも「もうすぐ排卵ですね」と声をかけられるようなタイミングでした。私もすっかりそんな気持ちでいたのですが、医師の内診(エコー)の結果、左右とも13㎜(単位曖昧)程度で、排卵はまだまだ先とのこと。

 

水曜日と、次回受診可能な土曜日の前日の夜もしくは当日の朝に夫婦生活をもつように指示されて、その日の診察は終了しました。水曜日は排卵日を狙った妊娠のためのタイミング法の指示、金・土曜日はフーナーテストを行うためのタイミング法を兼ねた指示であるとの説明もしていただき、(不妊治療は、もう始まってるんだ・・・)と気持ちだけが置いてきぼりになってしまっているような感覚になってしまいました。

私自身の、妊娠・出産に対する気持ちがあまりにも曖昧なままのスタートです。

 

ここからが、私の中では一つ気になる点なのですが、次回受診日の前夜と当日の朝には、排卵を確認するための尿検査も指導されました。

しかし、ともに排卵を示すサインはほとんど出ていない状況。「見える」「見えないよ」と主人と軽く喧嘩になってしまう始末でした。

 

(サインがない・・・やっぱり水曜日にしとかなきゃいけないんだった・・・でも、水曜日は夜勤だったし、次の日は疲れて寝てしまってたし・・・)

 

排卵がすっかり終わってしまったと落胆していたのですが、再診の際、排卵はまだで、卵胞が残っているのをエコーで再度確認できました。サイズは20㎜(単位曖昧)で、そろそろ排卵されるサイズ。しかし、2個あったうちのもう一つは確認できなかったようです。

 

再診は、10月1日。前回の生理開始日からは18日経過しています。

 

(遅すぎないか?)

 

もやもやとしたまま、再度タイミング法として、日曜日と月曜日に夫婦生活をもつ指示を受けました。

遅すぎないか?遅すぎないか?私の排卵・・・

 

私が初めて海外を一人旅したのは25歳か26歳の時です。

以前の職場で昼休みに流れていたラジオで流れていた「一度は行ってみたい美術館ランキング」がきっかけだったのをはっきりと覚えています。

ルーブル美術館とヴェルサイユ宮殿に、死ぬまでに一度は行ってみたい、と強く思い、福岡から3泊5日の弾丸パリ旅行の計画ができあがりました。

(ちなみにその旅行の後、思いは「結婚するまでにヨーロッパの行きたいところは全部行っておきたい!」にかわっていきました。)

 

初めてのパリ旅行は、燃油サーチャージが始まる前、かつ冬季でもあったので、チケットは往復で約10万円、今のように簡単にホテルを検索できるサーチエンジンがあったのかもしれませんが、今ほど一般的ではなく、地球の歩き方を読み漁ってユースホステルの安全性を盲目的に信じて成り立った、大変チープな旅行でした。

 

日本でも既にWi-Fiサービスは流通していたのかもしれませんが、PCはワードとエクセル、パワーポイントが精一杯、インターネットは調べごとのためだけに使用する程度の知識しかもっていなかった私にとっては、チケットや宿をフリーメールを使って自分で予約することですら四苦八苦でしたので、(あのウィーフィーはなんだろう)、(外国の人はインターネットが宿の中でも使えるんだ、いいなぁ)と、二者を関連付けることもなくぼんやりと眺めていたのをよく覚えています。

 

携帯電話の海外利用は可能でしたが、非常に高額で、ユースホステルに好意でおかれているPCでネットにつながり、mixiから無事を知らせるのが唯一の連絡手段・・・そんな状況に現地でようやく危機感をもち、あわてて国際電話ができるテレホンカードを土産物屋で一枚だけ購入したりもしました。現地のパソコンは、もちろん日本語変換なんてできないので(パソコンに詳しい?日本人旅行者が日本語入力を可能な状態にしているというラッキーなケースも時々はありましたが)、アルファベットを入力して日本語に変換することが可能なサイトのURLをお守りのように握りしめていたものです。

そもそもユースホステルにPCがおかれているかも不明なその後の旅行では、海外旅行保険や保険が付帯しているカードの、現地のサービスカウンターの電話番号や、宿泊先・往復の航空券やLCCの予約情報など、あらゆる資料を取り揃えて旅行に出ていました。

 

それから5年程度の期間で、PCどころか携帯電話(しかも液晶でタッチパネルになっている!)でWi-Fiを利用してインターネットに接続でき、日本にいる時とかわらない通信手段を確保できるようになるとは、予想だにしていませんでした。宿泊先や航空券の予約情報はすべてスマホに保存できるし、ユースホステル以外でも口コミで安全性を確認できる宿泊予約サイトもたくさんあります(そもそも、2回目のヨーロッパ1ヶ月旅行でユースホステルが安全だというわけではないと痛感するわけですが・・・)。

 

この時代に、また一人旅をしたら便利で楽しいだろうなぁとも思いますが、サントリーニ島の海で調子に乗って一人海水浴に無理やり携帯電話を携帯して水没させてしまい、時計・アラームとしてすら使えなくしてしまった自分だから、やっぱり紙の資料は携えなければいけないだろうなぁと思います。