池田理代子のベルサイユのばらは、水野英子の白いトロイカからの影響が強く見られます。

特にロザリー関連はかなり影響が強いと見ていいでしょう。


ロザリーとロザリンダ。
名前も似ていますが顔も髪型も、設定も似ています。


(顔と髪型)
池田理代子の研究 (白いトロイカのロザリンダ)

池田理代子の研究 ベルサイユのばらのロザリー


他にはこんな髪型もします。↓


池田理代子の研究  (白いトロイカ)
池田理代子の研究 (ベルサイユのばら)




池田理代子の研究 (白いトロイカ)

池田理代子の研究 (ベルサイユのばら)


●ロザリンダとロザリーの設定●


ロザリンダもロザリーも、本当は貴族の娘ですが、小さいころに捨てられて平民として育ちます。


貧乏だった平民時代に、白いトロイカではレオ、ベルばらではオスカルに助けてもらいった経験があります。

そのとき、レオもオスカルも名前も名乗らずに馬に乗って去っていきます。
池田理代子の研究 (白いトロイカ)

池田理代子の研究 (ベルサイユのばら)

名前は聞かなかったけれど、いつかきっとお礼がしたいと誓うロザリンダとロザリー。

池田理代子の研究 (白いトロイカ)


池田理代子の研究 (ベルサイユのばら)


そして、レオとオスカルは、ロザリンダとロザリーを自分の屋敷に住まわせ、

貴婦人教育を受けさせます。


(厳しい特訓の様子。少しコメディ要素もあり)


ロザリンダとロザリーはとうとう宮廷に出入りするまでになります。


しかし、ロザリンダもロザリーもどれだけ貴婦人教育を受けたといっても、

育ちの悪さはちょっとしたところでやっぱり出てしまうものです。


うっかり、平民しかやらないことをやってしまい、

レオ&オスカルを好きないじわるな女の子が平民出身であることにすぐに気づいてしまいます。


「貴族じゃないって言ってやるわ!」とまで言われてしまうロザリンダとロザリー。
池田理代子の研究 (ベルサイユのばら



池田理代子の研究


ロザリンダもロザリーも最初は拾ってくれたレオ&オスカルを好きになります
慕っているレオやオスカルに迷惑はかけてはいけない。。。と悩むのですが、

結局はそのままレオやオスカルの家で暮らすことになります。


さて、あるとき、宮廷では貴族ばかりを狙った盗賊の「黒い鷹」(白いトロイカでは黒い騎士)のことが話題になります。



幼馴染みが「黒い鷹」(黒い騎士)として、貴族だけを狙った盗賊になる。

レオ&オスカルは、黒い鷹(黒い騎士)を捕まえろ、という命令を受ける。

(詳しくは「黒い○○」でアップします)


レオ&オスカルは貴族でありながら、最終的に革命派(民衆側)につく。
そして革命によって死んでしまう。


ロザリンダもロザリーも、最後は元・「黒い鷹」・「黒い騎士」と結ばれる。

そして革命後も、生きて国の行く末を、夫婦一緒に見つめていく・・・

これからしばらく後、また再び二人はあうことになります。


ルイ16世やアントワネット、フェルゼン、デュ・バリー夫人、マリア・テレジアなど

主な歴史上の人物の性格などは、ツヴァイクの「マリー・アントワネット」元にしているといってもいいだろう。


史実というのは、何月何日に何が起きたという事実のこと。

事実は同じでも、「それをどう表現するか」は、小説家や漫画家の手にゆだねられる


現代だって同じである。

たとえばあるパーティで、赤いドレスの女性がいたとする。これは事実だ。

しかし、それを「下品」と表現するか、「気品がある」と表現するか、

毒々しい」と表現するか「華やかだ」と表現するかは、見た人それぞれによっていくらでも変わるだろう。


同じ人間のことでも、その性格を「軽々しい」と思うか、「明るい」と思うか、「素直だ」と思うか・・・

それは人それぞれによって変わるもの。


ましてや、「この時こんなことを考えた」というのは、その本人ではないのだから、

その作家の想像でしかない。


そういった意味で、「ベルサイユのばら」は、

ツヴァイクの「マリー・アントワネット」を元にしているといってもいいだろう。



「そのまんま」なのでわざわざあげるほどでもないが、

一応例をあげると・・


●はじめてデュ・バリー夫人を見たアントワネットの心の中 

→ 「孔雀みたいにあつかましい女」


●デュ・バリー夫人に話しかけないルイ15世の怒り

→「小娘が公然と無視している!フランス国王、ルイ15世の命令を!!」


●デュ・バリー夫人に話しかけた後のセリフ

→「一度は話しかけましたが、これきりです!もう絶対に話しかけません!」


●「アントワネットがほしがっている宝石を贈らせるようにしてもいい」と言うデュバリー夫人付きの女官。

その申し出を「無言で」「軽蔑に満ちた目で」断ったアントワネット。

その姿を表現した地の文章。


→ツヴァイク

「17歳の彼女の胸には新たな自尊心と確信が生まれた。

彼女はもはや他人の恩籠や好意など必要としない。」


→ベルばら

「もはや他人の力や好意に頼る必要などないことを

マリー・アントワネットは知っていた。

16歳の少女の胸にあらたに生まれた自尊心と誇りは、すでにどんな力にも

うごかされない確かなものとなっていたのだ。」



また、創作の部分は、水野英子の「白いトロイカ」からの影響が濃い。


(白いトロイカ)          (ベルばら)

ロザリンダ       → ロザリー
レオ           → オスカル
アドリアン・アンドレイ → アンドレ・ベルナール
黒い騎士        → 黒い鷹

これらの人物と、ロザリー関連ストーリーが、
全体的に「白いトロイカ」を下敷きにしている


白いトロイカからの影響に関しては違う記事でそれぞれあげていきます。