信州岩波講座を聞きにいった。
先日の寺島実郎氏に続き、今年は2回目です。
今回は、湯浅誠氏と堤未果氏が1時間づつ講演
講演終了後にはサイン会もあり、
お二人の著書に私の名前入りでサインをしていただきました。
どちらの講演もすばらしかったのですが、
まずは湯浅誠氏の講演を紹介しますね。
未来を築く―共生・協働の社会をめざして
「派遣村から見た日本社会」
湯浅 誠氏(反貧困ネットワーク事務局長)
2009.8.22(土)
信濃毎日新聞記事
http://www.shinmai.co.jp/news/20090823/a-8.htm
昨年の年末に「年越し派遣村」が話題になった
その村長さんである。
東京大学の博士課程を単位取得退学というプロフィールに
この2つの事実が私のなかでは、
結びつかず、興味を持って講演を聞きに行った。
以下は、講演の内容を私がノートに速記したものを、
まとめたものなので、大筋ではあっていると思いますが、
細かい部分や、細かいデータ等については、間違っている部分も
あるかもしれません。
私個人の理解が反映されている部分もあるかもしれません。
ご了承ください。
派遣村自体は昔から行われていたもので、
「派遣村」は厚労省の前でやって、
派遣切りという時代の流れとあっていたからマスコミに採り上げられただけ。
今、問題は解決してないのに話題にならないことが問題だ。
社会は、何かあった時に滑り落ちてしまう「滑り台」社会ではいけない。
「仕組み」がきかなくなっている。
最低賃金制、失業保険、生活保護
子供の貧困率 14% OECD調べ
所得再分配をすると子供の貧困率が上がってしまう。
子供がいると家計が圧迫される。
それで、子供手当て(民主党、公明党)と言っているが、
現状では何もない。
親の所得格差が子供の教育水準に比例
学歴の差→労働市場の周辺に
昔は、学歴なくても工場長になる道もあるにはあった、
今、派遣は派遣のまま。
名ばかり管理職
中核的正社員
例、マクドナルド、ショップ99、スカイラーク
長時間労働→うつ病→過労死
派遣社員の実態
給与明細に基づき説明。
まじめに働いて手取3万円程度。
高い家賃など、生活のあらゆる場面で、
派遣会社から、取られている。
それでも、景気が傾けば、捨てられる。
キャノン 宇都宮 日研総業 600人全員派遣切り
日野自動車 正社員登用試験したのに合格者も派遣切り
その上で、どうやって生存を確保していくか。
雇用保険でカバーされているのは25%
そのほかの人は、雇用保険まで行き着かない。
最後のセーフティーネットである生活保護まで、
すぐに行っちゃう。
生活相談 生活をたてなおすため
使える制度全部つかう。
結局、生活保護しかないですねと確認する作業。
本人も抵抗感があり受け入れにくい。
「水際作戦」 39歳男性 北九州 孤独死
行政窓口に相談に行ったが、ちゃんと話を聞いてもらえず。
生活保護 実際に受けているのは2割。
多い人でも4割と言っている。
「自己責任論」
もうちょっとちゃんとやっていれば。
セーフティネットがぼろぼろできいていなかった。
椅子取りゲーム
10人 2人もれる。
なにに注目するかが大事
2人に注目 何か問題?
すべての事は説明出来ちゃう。
説明に意味はないけど効果はある。
だまらせちゃうという。
派遣切り ほとんど違法
自分がちゃんとやっていればああいう風にはならなかった。
その尺度しかもっていない。
自殺 攻撃が自分に向かっていく。
社会 椅子の数を見てみよう。椅子が8個しかない。
制度、構造の問題
非正規 18%→38% 椅子が6個しかない
若年層 5個
女性 5個も無い
普通にしてればそうはならない。
自分だけは生き残ろう。
スキルを身につけなければならない。
いったいいつまでいいつづけますか?
椅子の数をどうしますか?
OECD 貧困率15% 実感無いのでは?
すべり台支えているのは「家族」
実家から通っている、実家に戻った。
「私的」なセーフティネット
余裕の無い家族も抱え込もうとする。
親世代もきつくなってきている。
失業率5.5%
出るに出れない
家族で抱え込むギリギリまで。
相談例で多いもの。
30代 うつ的傾向
具合悪い時、親は理解してくれない。
お互い24時間家にいるいがみ合い。
相当数いる→なんかの拍子に事件。
原因は家族が抱え込まされていたから。
でも一般的には、そんな風には見えなかった。
ひどい親だ、ひどい子供だ。道徳心がなくなった。
といわれてしまう。
全国200ヶ所 派遣村
可視化
労働相談
すべり台から落ちちゃった人に階段
アパート 生活保護
桝添厚生大臣 派遣村批判 に反論
就職相談 誰も来なかった→初日の話では?半分は登録した。
仕事内容 年収一千万稼げる仕事→寮付き日払いの仕事。
NOと言える労働者を
相対的にNOと言える
労働市場が切り刻まれる。
残業あるけど残業代は出せません。
労働条件切り刻まれる。
労働スパイラル
反貧困スパイラル
貧困に落ちないように両輪セット
具体的な施策 実現するのに2,3年
方向性を変える。
要となるようなもの必要。
貧困率の測定。
経済成長と労働分配率が相関なくなった。
貧困率の数字が無い。政府の公式の数字が公表されていない。
イギリスのブレア首相 子供の貧困率の削減目標
ちゃんと向き合える日本社会
先細っていく社会 活力がない。
目を光らせる 市民としての責任