前回、千田稔先生の著作「伊勢神宮」(中公新書)から神話学者の松前健先生の説が紹介し、アマテラスの原型は日本各地にみられる「アマテル神社」(天照と書くことが多い)であること。
そしてこのアマテル神社の祭神は「火明命」(ホアカリノミコト)であり、火明命は尾張氏の始祖となる神であること、などご紹介しました。
尾張氏は愛知県の熱田神宮と関係が深いわけですが、伊勢神宮とも何か関係があったのでしょうか。
少しまわり道になるかもしれませんが、尾張氏が神主をしていた(平安時代中期まで)熱田神宮について少し調べてみました。
熱田神宮で祀られている中心の神は、「熱田大神」です。
尾張氏の始祖、火明命ではないのです。
あれそうなのか、と思い熱田大神についてみると草薙の剣の御霊体、御神体などと書かれています。
熱田神宮と伊勢神宮の距離感(同じエリアといってよいかと)、尾張氏の存在などどう関係してくるのか。
結論にいたるまで、まだまだ時間がかかりそうですがじっくり考えていきたいと思います。