子どもの頃に読んだ絵本に、夜中にそっと靴をつくってくれていたり、机の上を片付けておいてくれる「こびとさん」(妖精とか、コロボックルパターン)が登場することがありましたよね。あれ、いいなあと思っていました。いやな宿題を、「こびとさん」が夜中にやっておいてくれないかなあと夢想したものでした。

 

いまや大人になり、そんな都合のよい「こびとさん」は居ないのだ、ということはよくわかっています。

 

就職もし、結婚もした、わたくしの身近には、黙って仕事を片付けてくれた上、恩に着せたりしない「こびとさん」はいない。

 

そのかわりに、食材を用意しておけば「ありあわせのもの」で、ちょっと美味しい食事をつくってくれる「こびとさん」がいます。その「こびとさん」は、かなりデカいが痩せており、いつも不機嫌だが時々急に元気になる(躁状態な感じを思い浮かべてください)「おっさん」なのです。まあ、わたくしの夫なんですが。

 

夢見た「こびとさん」と違って、こやつは、食事をつくった後、必ず褒め言葉と共に、レシピに関心を持って質問をすることを求めてきます。これが、結構めんどくさいんです。

 

つくってくれるのはいいんですが(いやまあ、ありがたいと思っていますよ、そりゃ)、毎回ちょっとウザい。「ごちそうさま!」だけで終わったら、ねちねちと「今日は料理について何もコメントがなかったね」、とか言ってくるのです。ちゃんとありがとうという気持ちは示しているのに責められます。

 

みなさん、ひどいと思いませんか。

 

ということで、責められないように、夫、もとい「こびとさん」がつくる料理を紹介するというブログを立てれば、夫婦仲もちょっとは円満になるのではないかと考えました。どれだけ続くがわかりませんが、「こびとさん」がつくった料理とレシピを折々に投稿したいと思います。

 

どうぞよろしくお願いいたします。