はじめてのおつかい。
先日、やっと見る事ができた。
『やっと』
というのは、この２年間
見たくても見られなかったから。
不妊治療中、
辛くて辛くて見る事ができなかったから。
我が子の成長を
はじめてのおつかいを通して感じる。
子どもが欲しくても
授かれなかった私には、キツイ番組だった。
『可愛いねー』
なんて微笑ましい気持ちで見る事もできなかった。
しかし旦那はいつも
この番組を見たい、
と言っていた。
子どもが大好きだから。
私にとって、それも辛かった。
子ども好きな旦那なのに
自分の子どもではなく、赤の他人の子どもを見守る。
それも耐えられなかった。
一度
『お願い！やめて！』
と叫んだ事があった。
この私の拒否反応に
旦那はビックリしていた。
わたしの不妊治療中の
精神的辛さと、病んだ気持ちを
この番組を通して旦那は知ってくれた。
だから、二度と
『はじめてのおつかい見よう。』
とは言わなくなった。
それから２年。
やっとの思いで妊娠した。
そして先日。
『はじめてのおつかい』
気付いたら、テレビで流れてた。
気付いたら、見てた。
気付いたら、泣いてた。
そんな私に
旦那が
『やっと、見られるようになったな。』
とポツリと言った。
『うん。』
そう答えたら、また涙が止まらなかった。
改めて思う。
不妊治療の辛さと、
妊娠・出産が奇跡の連続って事を。
私にとって
大きな壁だったこの番組を見る事が出来て本当に良かったとな思った。
※番組が不妊治療中に嫌いだったのは、わたしの個人的な気持ちです。ご注意を！
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