オザワミツグ演劇第二回お披露目公演を見たときに、
オザワミツグさんは、真っ向から客を抱きしめに来た。ストレートすぎて爽やかだった。
刺される。痛い。と言うよりも、ミツグさん自身が血だらけで痛いのだろう。
のたうち回って、どこまでも温かい。
観客を、役者を刺しまくるような作品を作っておきながら、
終演後に舞台から降りてきて
『ありがとうございました!どうでしたか?また観に来てください❗』と言う。
どこまでも、『王子』だ。

その後、何故だか小劇場を扱う作品にいくつか触れてしまった。
『歌姫』『あの頃、私は、スマートだった。』
『弄ばれて』『光る翼を手に入れた太郎』
どれもとても面白くて、大好きな作品です。

私たちが知りたいことを、
知っていてくださるのが伝わる。

リアルに見せかけた虚構を巧みに産み出してくださる。
作品が好き。存在が好き。演出が好みだ。


舞台にゴミを投げ入れる、
という一瞬でグズグズに溶かしてしまう。
素敵な作品を作り続けてくださるとずっと信じている