es[エス] | 呼吸

呼吸

人生はワンツーパンチ

書こうか、書かないでおこうか、
迷う。

あまり楽しい話ではない。

ずいぶん前に観た映画の話。
どうしても忘れられない。
『es[エス]』

これ、実話を元に作られた作品なのだけど
詳しくは後から知ったこと。
レンタル屋でパッケージに“問題作”
とかなんとか、確か書いてあって
つい手に取ってしまったのだ。

「エス」とは心理学の用語で「無意識」を意味する。
「自我(意識的な自己)」と対で使われるようだ。

実話というのはアメリカのスタンフォード大学で行われた
スタンフォード監獄実験(1971)というものだ。

被験者を看守役と囚人役に見立てて
演技をしてもらう。
すると…どちらも段々なりきっていくのだ。
最終的には収集がつかなくなってしまい…

見終わった後、嫌な気分が残った。
はっきり言ってあまりお勧めできない。
(じゃあ書くなよ!
ですな( ̄_ ̄ i)
だって思い出しちゃったんだもん…)


人の意識っていうのは
自分が思ってるほど確かなものじゃない
ノセられて変わってしまうこともある。
ノセられていること自体に気づかないのだ。
時に狂人的な行動に出ることだってある。
本来はそんな人ではないのに…
無意識下にとんでもない人格をもっていたりするのだ。


この映画を思い出したきっかけ、
それは
野田佳彦について検索していて
彼が千葉県議会議員に立候補した時の事、
「金権千葉の政治風土を変えよう」
と毎日朝夕、駅前で訴えていた。
という記事を読んだことだ。

ありきたりな市民が「看守」という
役をあてがわれ、鬼のように変貌していく。


彼はなりたくてなったんだろうけどね…政治家に。
「首相」という役は人を鬼にすることもあるのかな…と
ちょっと思った。


※擁護する気はまったくないけどね