汚名 | 呼吸

呼吸

人生はワンツーパンチ

中学デビュー、だった。唐突に。

勝手にグループを作り

教壇で替え歌を歌うような中学生だった。

ホウキをギターに。いや、弾けないけどね、今も。


いつも、Sちゃんと、Mちゃんと、Y(←わたし)

三人娘なんて呼ばれ、つるんでいた。

当時の3年の執行部の先輩なんかとも仲良くなったりして。


調子こいていた。

当然田舎の学校では目立ってくる訳で。


ある日、不良の先輩の呼び出しをくらった。

やべー・・・


狭い部室に私たち3人と

先輩は何人いただろう、覚えてないけど

4.5人位かもっといたか。

なんやかんやと因縁ををつけられ殴られ・・・


そこまではまだ良かった、良くないけど。

家に帰ってSちゃんの左頬が腫れ上がったのだ。

殴られたことが親にも知られる。


翌日、Sちゃんは私に言った。

「お母さんがYちゃんと遊んじゃダメって言うから」


Sちゃんとは距離を置いた。


その後も何度も部室のミーティングは続いた。

呼ばれるのは私だけになった。

身に覚え、ございませんの。

まぁ、気に食わないだろうね。


Mちゃんは何も言わなかった。

卒業までずっと仲良くしてくれた。


不良先輩が卒業してから

電車でばったり会った。(サイアク・・・)

ニヤシヤして近付いて来て

「久しぶり~♪元気~?」

ってなんか旧友にでも言ってるような。

どうでも良かった。



世間の荒波にもまれ、砕かれ

すっかり小石を通り越し

砂利か砂にでもなったような今日この頃。



私のために誰かが汚れたり

傷付いたりするのは、辛い。

そんなつもりは到底なくとも

結果的にそうなってしまうことがある。

それは避けたい。


私は淡々と続けていこうと思う。