教員は生徒に対して、教科書を用いて教えるのに対して
教員は自分のある意味での”教科書”である「学習指導要領」を見る人が少ない。
まだ、多くの学校を回ったわけではないが
学習指導要領を読み込んで、授業に臨んでいるような教員は少数だと感じる。
今の職場では、たまたま先輩に熱心な先輩がいて
自分も文部科学省の資料や各自治体の資料を見るようになった。
確かにその分厚さから、学習指導要領を見るのに抵抗はあり、自分も敬遠してきたが
国立教育政策研究所の「指導と評価の一体化のための学習評価に関する参考資料(高等学校・数学)https://www.nier.go.jp/kaihatsu/pdf/hyouka/r030820_hig_suugaku.pdf」等
みやすい資料もあることを知った。
平成30年に告示された学習指導要領で一番興味を持ったのは
「主体的に学習に取り組む態度」
観点別学習状況の評価については
小・中・高の各教科を通じて、4観点
・関心、意欲、態度
・思考、判断、表現
・技能
・知識、理解
から
・知識、技能
・思考、判断、表現
・主体的に学習に取り組む態度
に改訂された。
主体的に学習に取り組む態度は
① 知識及び技能を獲得したり,思考力,判断力,表現力等を身に付けたりすることに
向けた粘り強い取組を行おうとしている側面
② ①の粘り強い取組を行う中で,自らの学習を調整しようとする側面
この2つを評価することが求められているようだ。
逆にNGな例としては
・挙手の回数
・毎時間ノートを取っている
かなど、その形式的態度を評価することは適当ではなく,他の観点に関わる生徒の学習状況と照らし合わせながら学習や指導の改善を図ることが重要である。
どう評価すればいいのだろうか・・・考えないと・・・。
(この議論になると、いつも評価を出すことに最終地点を見据えがちだが、生徒の学習状況の把握を最終地点に見据えなければならないことを忘れてはならない・・・。)
いやあ・・・。油断すると、上のNGな例で評価をしてしまいそう。
この前、先輩とも話していたが、例えば「提出遅れ」を「主体的に学習に取り組む態度の評価を下げる根拠」として扱うのはNGな例になるだろう。他の観点に関わる生徒の学習状況と照らし合わせているかというと、そうではないからだ。
今まで当たり前だと思ってやってきたことを見直さないとなあ。