中村文昭さんがいつも言われるやつ。アレです。

『頼まれごとは試されごと』

人間、年齢を重ねるにつれて『どうなりたい』とか『何が欲しい』とか『何がやりたい』というものは減ってきます。
それにつれて、『普通、いつもどおりってなんて素晴らしいんだ』と気づいてきます。

例えば、毎朝、目覚める事。
『今日も朝が来た』『今日も生きている(死んでない)』だったり、『カラダに肩こりとか痛みがない』とか。で、夕陽をふと見上げて『(爆弾も落ちてこないし)キレイだな。のんびり空を眺められて幸せだな』とか。

それはそれで幸せな事です。
それにつれて、他人の事(目)もあまり気にならなくなります。

『ヒトはヒト、自分は自分』

っていうカンジで。
多分、皆さん50歳も半ばになってくるとそうなんでしょうね。
基本、『良いこと』なんだと思います。

が、その反面『変化を望まない』『チャレンジをしない』『決まりきったルーティンの中で思考が硬直化する』という、いわゆる『老化』への道を突き進んでいく事にもなります。

そこで、中村文昭さんの言われる
『頼まれごとは試されごと』
が役に立ちます。

別に試してほしくてもないし、評価もどうでも良いんですが、『頼まれごと』に応えることが『自分の世界をひろげる』ことにつながります。

全く経験のない事。でも困っていて『誰かに相談したい』という相談にのる。
場合によっては、その解決に向けて、未経験な分野でも、そこから調べて、学んで対応する。

これが、本業でのお客様からだった場合、その『お困りごと』に応えることが、新たな強みを構築することであったり、付加価値につながったりします。

母が経営者だった頃、取引先は無理な事ばっかり言ってきていました。
例えば、『9~17時の現場を来週から2交代シフトで9~22時にする』と金曜日の夕方になって言ってくるとか。

でも、母はガッチリ対応するんですね。
『ホンマ大変やな』と思っていましたが、母は

『そうでも無いで』

『無理な事を言ってくる時、私には「どうにもならんから助けて!!」って聞こえるねん』

と言っていました。
そうやってきたから、法的な対応や採用⇒人材育成、クレームの処理。
そして、業種を問わず、あらゆる『問題の解決』が出来るようになったんです。

私も、慣れない分野、未経験の業種で、日々奮闘中ですが、この経験自体が『自分の能力と精神を鍛える』事につながっているんだなと思います。
この調子でいくと、多分80歳になっても今と変わらず思考も現場対応も出来るんじゃないかと思います。

『世の中、メンドくさい事にこそ、成長の種がある』
カンジですね。