久しぶりに読みました。
『1分間マネージャー』
最初に読んだのは30代。
現在、私が行なう社員教育や面談のベースはコレなんです。100ページ強の薄い本ですが、本の中に出てくる例え話も含めてメッチャ参考になります。
『1分間で』成果を出すマネジメントか出来るので、1分間マネージャー。
ポイントとなる手順は3つ。
(1)1分間目標設定
質問を通じて、原状とあるべき姿を明確にする。
そして、その差を埋める現実的かつ具体的な行動を決める。
その内容は紙1枚(250文字以内)にまとめて、本人とマネージーが1枚ずつ持つ。
1日1回、読み返す。
(2)1分間称賛
初めて取り組む分野、課題の場合、進捗を詳細に見る、または報告させて『上手くいった点(成果につながる行動)』を発見する。
そして、それがどんなに価値がある事なのか、自分が喜んでいるかを伝える。
(3)1分間叱責
ミスをした場合には、事実(結果とそれを生み出した間違った行動)のみを具体的に指摘。その上で、自分がどう感じたのかを伝える。例えば、『キミが〇〇するなんて、心底ガッカリした』等。
その後、沈黙する。本人が理解し、浸透する時間をとる。
その上で、『あなたは可能性を持っており、期待している』と行動は間違っていたが、人間としてOKなんだと伝える。
それぞれを、ごく短時間で行なう比喩として『1分間』としています。
あとは、毎週水曜日の午前中に振り返りを1分間で行います。
3つの手順を通じて『本人に考えさせて、自分自身が決断→実行→成果』となる事で、次のマネージャーを育てています。
『決めるのはキミだ』
『私はキミの決断をかわりにやったりしない』
『課題の解決は、自分の時間を使って、自分でやってくれ。私の時間ではなく』
『その為にキミは雇われているんだから』
1980年代に初版が発行されましたが、今でも役に立つ考え方、指導法満載です。