前回の『挑戦』で、『無理だと思って取り組んでも達成出来ない』と書きました。

なので、『やれば出来る』と考えて取り組む事が重要。今回は、その点を仏教の法話から紹介します。


※異教徒Aと釈迦の議論

A「我々は極力、罪を犯さないようにしている。罪には、心によるもの、言葉によるもの、行為によるものがある」

釈迦「その中で、どれが最も重いと思うか?」

A「行為によるもの。頭で良からぬ事を考えたり、罵声を浴びせたりするよりも、実際に暴力を振るう方が罪が重い」

釈迦「私はそうは思わない。心の中で悪しき事を思う方が問題である」


A「なぜあなたは実際の暴力を過小評価するのか?最も非難されるべきは、行為では?日頃、私たちは不殺生・非暴力を貫いている。それは、行為の影響と罪が非常に重いからである」


釈迦「では問うが、汝の仲間が、気づかず虫を踏み殺してしまったとしよう。この罪の重さはいかほどか」

A「それは仕方ない事であり、小さな罪」

釈迦「では、わざと踏み殺したとしたら、とうであろうか」

A「その罪は重いに決まっている」

釈迦「汝らは行為こそ最も重い罪と言うが、もしそうなら故意か無意識かを問わず、罪の重さは変わらないハズ。私は、心こそが全ての源である点から、心を重視する」


行為の前に心ありき


現代的には

『思考があって行動→成果となる』


初めての事、慣れない事に取り組む際、どうしても不安になります。

そんな時こそ『やれば出来る』と考えて、覚悟を持って取り組む。あとは、どうやったら出来るかだけを考え、実践→改善あるのみ。