大事ですよね。想像力。
例えば、経営者としての点では
(1)現在の変化(政治・事件・社会情勢)が、その先、自社の経営にどんな影響を及ぼすのか?
(2)現在の経営を続けたら、1年後、3年後、5年後、どうなっているのか?
(3)上記(2)の場合、そこでどんな課題が生じているのか?
(4)現在の役職者や幹部が引退した後、誰が、その役割を担っていくのか?(誰か1人が・・・という事もあれば、有能な幹部の後継には複数人でチームを組む形もあり)
(5)経営者自身が引退する際、今の事業をどのレベルでどういう形に持っていきたいのか?(10年ビジョンの延長上や経営理念で目指す具体像)

これらは、全て「未来:。「未だ、起こっていない事」ですので、どんなに正確に予測したところで、「正解」がある訳ではありません。言ってしまえば「想像」の域は出ないという事。

ただし、想像力もトレーニングですので、「未来を想像する」⇒「実際にその時が来る」の繰り返しで、その差が「ナゼ生まれたのか」を検証し続ければ、ドンドン、その差は縮まってきます。
モチロン、コロナのような予測不可能な出来事もあります。が、反面、既に起こりましたので、今後の未来予測では「不意に広がった感染症を原因として、場合によっては、3年くらいの期間、人の接触がなくなる可能性がある」という事は想像できるようになりました。

先人が「歴史に学べ」と言われているのは、この事なんでしょう。
過去に起こった事は、今後、起こり得る事ですので。

神奈川同友会 湯澤剛さんは、毎日18時には事務所に一旦戻って、邪魔の入らない奥の小部屋で会社の未来を考える「1人未来会議」をしていると言われていました。

今、やるべき事で手一杯。
それが毎日の実務だと思いますが、そんな中、毎日10分でも未来について「想像する」時間をとる事が、会社の未来を創る、大きな第一歩になるかもしれません。