日経新聞にこんな記事がありました。
『銀行の融資態度、14年ぶり厳しさ 倒産増加に警戒感』
「新型コロナウイルス禍以降、積極的な融資を続けてきた銀行の姿勢に陰りが見えてきた。企業経営の先行きへの警戒が強まっているためで・・・(中略)・・・足元では中小企業を中心に倒産が増加傾向にあり、銀行が融資にさらに慎重になるリスクもある」

以前、兵庫で例会報告をお願いしていた関係で、徳島同友会の小林ゴールドエッグ 小林真作さんと3時間くらい打ち合わせをかねて、訪問し、マンツーマンでお話をお聴きしました。その際
「販売先からの発注数量や実店舗の様子を普段から見ていれば、アブナイ状況はわかる」
と言われていました。タマゴは納品したけど、集金できないと、今度はコチラの資金繰りに影響が出ますので。

そういった、日頃の情報収集を行ないつつ、仕入先も販売先も
『もし、ココが無くなったら、次はどうしよう』
は、現実的なリスクとして考えるタイミングですね。代替手段を見つけておく事は重要です。

あとは、積極的に自社でキャッシュを生み出す事。つまり新規顧客の獲得です。
そのための発想法をいくつか紹介します。

(1)芋づる式拡大発想
・自動車販売⇒キャンピングカー⇒キャンプ用品
・イベント設営⇒告知・申込HP作成⇒チケット・グッズ販売
・サービスエリア⇒地元食材⇒地産地消レストラン
※今の延長上や周辺にあって「こんなん出来るんちゃうん、あったら便利ちゃうん」の積み重ね

(2)常識逆転発想
・メイクは若い女性のもの⇒男性や高齢者向け化粧品
・全盲の方は不自由⇒全盲の方が案内人となって真っ暗闇を案内するアトラクション
・ダンスは若者⇒高齢者のヒップホップダンス
※「高齢者×○○」と敢えて、常識破りの組み合わせを考える
「コーヒー×和菓子」という珈集さんも、ある意味、ココですね。

アンゾフのマトリックスで体系的に考える手法もありますが、頭の体操レベルで
今の『自社の常識を超える』
発想会を気軽に社内でやってみるのも、良いと思いますよ。

今のお客様によりリピートしていただく、または、より多くご購入いただく事も大切ですが、やはり、「今はお客様ではない方に、どうやってお客様になっていただくか」という顧客創造こそ、人口減、物価高で既存のマーケットが縮んでいく中、重要なポイントとなります。

ちなみに、小林ゴールドエッグさんは(1)発想で、「たまごかけごはん専用タマゴ」を発案・販売された会社です。
タマゴの可能性、用途をひたすら研究されています。


【小林ゴールドエッグHP】