先日
「S 最後の警官 RECOVERY OF OUR FUTURE」
の、制作報告会という
聞きなれないイベントが開催されましたね。
完成披露とかは聞きますが。
だいたい、8月公開の映画を1月?2月?に撮っている時点で、どこまで本気なのよって感じだったのですが
原作者の小森陽一さんの気合とかを拝見すると、力入ってるのかしらと思ったりもしたりして・・・・・。
同じ綾野剛出演の映画である「天空の蜂」は、CG処理に8ヶ月以上もかけてるんだけど。
この聞きなれない報告会。
多分、テレビドラマからかなり時間が経っているので、世間の方に思い出して頂くというのが、ひとつの狙いでもあったと思うのですが
主演俳優さんの冒頭の挨拶で、映画の宣伝より前の第一声がまさかのプライベートネタの挨拶だった為、そちらの報告会のようになってしまってました。
剛くんだけでなく、皆さん多忙な俳優さんで、わざわざ報告会に出席されていたので
報道陣には
「プライベートな事には後ほど個別に会見をしますので、質問は映画に関する事でお願いいたします。」って配慮が欲しかったです。
そもそも、この作品。
テレビドラマ放送時点でも、毒を吐いていましたが
原作の小森陽一さんの意図がちゃんと脚本家さんや、プロデューサーさん、監督さんに伝わっているか謎だったんです。
私が、小森さんがこの作品に寄せている大きなテーマを、香椎隊長に言わせていると思った台詞に
「俺は司法の場での死刑を否定しない。罪に対し、死をもって罰する場合もあるかもしれない。だが現場の捜査員達が自分達の裁量で犯罪者を罰する権限を持つべきではないと思う。」というものがあって、これが重要な台詞なのかなと。
だからこそ、それを己の手で遂げようとする蘇我伊織に対して言わせているのだと。
けれど残念な事に
演出なのか、脚本なのか・・・・・
一號の行動には、その深い物が見えなくて。
「俺は誰も死なせねぇ!」
が「犯人は死なせねぇ!」
もっと言えば
「人質がどんなに傷ついても犯人は死なせねぇ!」
と聞こえてしまい、主人公に共感できないという、イライラMAXな物語になってしまうのです。
それから綾野剛の扱いですヨ。
ドラマの初回放送前、それはそれは楽しみにしてましたよ。だってあんなに番宣頑張ってたんですから、それなりに出番はあると思うじゃないですか。
それが・・・・・
「へ?これだけ?」
結果的にNPSのメンバーや、吹石さんの方が圧倒的に出番が多い(笑)
だいたい、毎話、7~8分。最短は5分だったでしょうか。
いいんですよ。言ってもNPSがテーマのお話なんですから。
ただW主演のような煽りをされたのが本当に嫌だったのです。
さすがにこの映画では、そんな煽りないんだろうなと思っていたら
この報告会
お借りしました。
いやいやイヤイヤ違うでしょ。
伊織、ほとんど出番無いはず。
フライヤーも
またまたW主演詐欺ですか?
フライヤーそのものの伊織は、めっちゃカッコイイのが悔しいんですけどね。
私はもう騙されませんけど(笑)
あ、この作品に関わってくれて
広報室オタの私としては、新垣結衣さんと共演NGがガセだと分かった事は良かったです💓
ところで(ここから原作のネタバレを含みますのでご注意下さい)
ハイジャック編で、伊織の姉を殺した犯人がまた犯罪を犯します。その捜査家庭で犯人の自宅に姉のカチューシャがある事を発見した伊織は、死して尚、犯人に陵辱されていると思い、彼の箍が外れ警官ではなく復讐鬼とかします。この犯人に関する情報を彼に漏らしたのはイルマ。ひた隠そうとする他のメンバーに「蘇我っちには知る権利がある」と。
一號たちは、伊織を殺人犯にしてはいけないと奔走し、遂に犯人を逮捕します。
けれど、復讐(殺す)ことを生きる力にしていた伊織には絶望し、失語症に。
以前にも増して心を閉ざしてしまった伊織を救ったのは、イルマ。彼女に抱かれ彼女に包まれた伊織は解放されます。
スナイパーとして腕を上げる為、アメリカに旅立つ伊織が、イルマに見せた最高の笑顔が本当に綺麗でした。
このハイジャック編の伊織の葛藤を、綾野剛がどう演じるのか、スピンオフで観たいのですが・・・・・無理でしょうね。
今回の映画で終わりの予感…(苦笑)。
ん~映画、どうしようかな。