始まりましたね~。
すべてがFになる
あれから数日たち、感想がかけるような気持ちになりました。
と、いうのも
見終わった感想
…何これ…面白くない…
だったので。
今年の1月期のドラマが頭をよぎりましたよ。
港区さんのドラマも渋谷区さんのドラマも、
役者・綾野剛としては満足していたのですが
作品としてはいまひとつ…いや、好きではないものだったので
昨年が
渋谷区(八重の桜)、お台場(最高の離婚)、港区(空飛ぶ広報室)と
私的には最高の当たり年だったので、
今年は外れ年?まぁ、そんな年もあるか
と21日以降、悶々と考えていたのです。
そして次々目にする酷評。
ドラマの内容そのものと、綾野剛の芝居に関するものに大別されていたので、そのあたりを考えて、録画していたものを再度観ました。
言っても綾野剛には大甘な、この私。
私個人は剛くんの芝居ではなく、ドラマが面白くなかったのです、最初は。そう最初はね。
まず掴みが不味かった~。
自慢じゃないけど生まれてこのかた、算数・数学が大の苦手な私。高校受験のとき数学の成績だけでランクがふたつもおちちゃったくらい(苦笑)
冒頭の萌絵と四季の会話。
萌絵の質問にイチイチ、皮肉みたいに答える四季。お互いバラバラなことを言ってるように感じていきなりイライラしてしまった。私は敢えて原作を読まずにドラマを観ているのですが、
それでもある程度は萌絵と四季のことを予備知識として持っているのですが、それがなくあの冒頭のシーンを観た人は
なぜ、主役でもない見た目があきらかに普通ではない女性が、萌絵と延々と噛み合わない会話をしているのか分からなかったのではないでしょうか。
極めつけは、これ…。
四季が萌絵にした質問。
「1から10までの数字を二組に分けてごらんなさい。そして両方ともグループの数字をすべて掛け合わせるとふたつの積は等しくなることがありますか?」
なんじゃそりゃ?な私。
それに対する萌絵の答え。
「ありません。片方のグループには7がありますから。積は7の倍数になりますけど、もう片方には7がないので等しくはなりません。」
ポカーンとする私。
置いていかないと言った剛くん。
私、開始数分で置いてきぼりです。
で、この答えに対する解説などもなく、話しは進んでいきました。
あとで調べたところ
1~10の中には、7の倍数は7しかない。つまり7は素数。
(素数とは1と自分自身以外に正の約数を持たない数のこと。例えば4は4以外にも2で割れるので素数ではない。10以外では2・3・5・7が素数)
しかし、2・3・5はいずれもその倍数が10までに存在する。片方のグループに3があれば、そちらの積は3の倍数になるが、もう片方のグループにも6や9を入れることによって、そちらの積も3の倍数にすることができる。片方に5があれば、もう片方に10を入れれば、どちらも5の倍数になる。したがって1~10までの数字では、素数であり、かつ倍数もないのは7だけ。
ほら、7だけが孤独になりました。とさ。
こういうのって、こうやって文字にしたら何となく分かるんだけど、言葉にされて耳に入ってきてもすぐには理解できません。あの見取り図のように文字で解説いれてくれたら良かったのに…。まぁ、それを萌絵のようにスラスラ理解できるからこその理数系なんでしょうけど。この当たりはやっぱり小説(文字)だからこそ表現できる世界なのかな…つまり映像で表現するのは難しい、ぶっちゃけいらないシーンだったのではないでしょうか。
多分、原作好きな人には欠かせないエピソードなのでしょうが、後述しますが、犀川先生の設定を変えた時点で、ある程度原作エピは削ってドラマはドラマの世界観を作るべきだったのにキャラ設定は大幅に変更し、でも内容は原作通りにした違和感が、役者・綾野剛への酷評へと繋がった気がしてなりません。
この後、また素人には意味不明な実験が延々と続いて行きます。
何?この実験?このグラフは何を表してるの?
と考えて、またイライラ(苦笑)
白い防護服を着たこの人達が犠牲になるんだろうなと思いながら、同じような作業を繰り返し、画面には○○分後のテロップ。このときが一番睡魔と闘ってました(笑)。私的には、ここで一気に視聴者を逃がしちゃったのでは、と思ってます。本当に退屈だった(苦笑)。
そして、事件が発覚。
ヨシッ、犀川先生大活躍~!
と期待するも積極的に事件に関わろうとしない先生。対して、ガンガン突き進む萌絵。武井咲ちゃんは可愛くて、良かったです。
萌絵が途中、喜多先生に謎解きをする場面があったのですが、これもリアルタイムで観ていたときは訳分からなかったです。だいたい、少ししか登場しない人でも、やたら難しい名前なので、○○さんが最初に出てきてとか、○○さんが鍵をかけて、次に○○さんが~って言われても頭の中でこんがらがって…。私、頭悪いからですけど(苦笑)。この難しい名前も小説ならではの世界のような気がします。
でも、後半の萌絵が極地研に忍び込み、監禁されるところは、それなりに緊張感があって面白かったです。そもそも2時間ミステリー物って前半は伏線を張って、後半で事件の謎解きってパターンなので、第1話は、その伏線張りって点では、これくらいの感じになるのかなって、2度目に観て思いました。
そう!
このドラマは複数回観てこそなのだと思いました。
初見では噛み合わなくてイライラした萌絵と四季の会話も、人をバカにしたような感じなので分かりづらいですが、四季はちゃんと答えてることに気づいたし
訳分からなかった実験も
「波を自動的に作る作業と、そのグラフ」って言っていたのを聞き逃していたことにも気づき
萌絵の喜多先生への謎解きも、混乱せずに観れました。
まさに理数系ミステリィ、紙媒体であれば
ん?って時点でページを戻り、色んなことを文字で確認して、納得して進む。こうやってより深く理解していけばいいので
テレビという媒体も、複数回観ることが必要な作品なのかなって思いました。
後編は犀川先生ターン。謎解きも
きっと1度では分からないと思う(苦笑)ので、複数回観たら分かるかなって思ってます。
萌絵の最後の電話も「話中だったら警察に電話すればいいのに」って意見が結構あってビックリ。圏外だったんだけど。
時代設定やキャラ設定は変えて、言葉や内容は原作通りっていうのは、原作ファンには違和感があり、嫌でしょうが
原作読んでいない私には、実はそれはあまり大きな問題ではないので、あまり気にはなりますん。
なりません。
なりません。
ならないはずだったのに、剛くんがこの原作の犀川先生像と比較されて
下手くそ
だの
原作をちゃんと読んで理解してるのか
だの
天才には見えない
だの
オシャレ過ぎるだの、まぁ、凄いです。
この際、原作関係なく、今回の剛くんの役作りに不満をもっている方には「ごめんなさい」します。
なんせ、私、空飛ぶ広報室からのお尻の青い綾野剛ファンですから、まだまだ新婚気分のにわかファンなので、綾野剛にはあまあまで溺愛している最中。今までの剛じゃない!とか、厳しい目では見れないので許して下さい。
原作の犀川先生とドラマの犀川先生は違い過ぎるとの意見が沢山ありますが、違って当然なのです。
公式の犀川先生の紹介文。
神南大学工学部建築学科准教授。教え子の
西之園萌絵に引っ張りまわされて事件操作に巻き込まれるうちに、警察からその天才的な分析・考察力を頼られるようになる。
つまり、第1話は最初の事件であり謎解きは第2話な訳なので、講義のシーンもなく巻き込まれていないので、天才っていうのは、原作もしくは設定を知っている人の先入観であって、第1話では天才に見れなくていいのでは、と大甘な(笑)私は思ってます。
論理的かつ客観的な発言をするクールな二枚目だが、研究室のドアは開けっ放しでサンダル履き、パソコンもログインしっぱなしというスボラな性格。
散々言われている役作りしてこい!!って言われている「モサイ」犀川先生は、ドラマでは存在しません。クールな二枚目なんですから。
脚本家やプロデューサが決めた設定が上記であるならば、役者・綾野剛はちゃんと役作りをしていると思います。
原作者が演出して脚本を書けば、綾野剛はその通りに演じて、原作通りの犀川先生を作ったと思います。原作通りの犀川先生を製作サイドが望んでいたのなら、そもそも剛くんにオファーがなかったと思いますが…。
そんな全く違う犀川先生に、原作通りの台詞を喋られては、原作ファンの方々は、そりゃあストレスも溜まりますよね。
とにかく
ここまで物語の主人公・犀川先生の設定を変えちゃった以上、見るべき方向は原作ファンではないと思うのですが。(原作ファンの方、ごめんなさい)
こんなに長々と書いたのは久しぶりですが
結局、一方的に綾野剛の擁護かよ!
って不愉快な思いをした方、申し訳ありませんでした。
でも好きなんだから仕方ない。大好きな人がここまで総攻撃受けてたら、贔屓と言われても書かずにはいられませんでした。
とりあえず、本当の意味で天才の役作りが出来ているのか…次回を待ちたいと思います。
最後に
やっぱり美しい横顔…。