中二病の歌姫、Lana Del Lay 。 | ゴールデン街のシネマ女子による〜人生を華麗に生き抜くための愛の♥︎映画講座〜

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日本大学芸術学部 映画学科卒業後、エンタメ業界にて営業職、編集者を経験。毎週各地へ出張、取材に足を運ぶ過酷なイケイケOLライフを満喫する最中、2014年、リストラに遭う。
現在はフリーランスライター兼、ゴールデン街の恋人。

#Lana Dal Lay

Lana Del Layの唯一無二な世界観は一体?。。


不幸な恋愛ストーリーや鬱的世界観がもはや芸風として定着している彼女。

Jazz系のダンサーさんがShow caseで『Summertime Sadness』で踊っていたのがきっかけで、あの印象的な旋律はよく覚えていた。
♪さ、さ、さまーたーいむ♪
てやつね。
そして、『West Coast』の大ヒット。

今まで、シャネルのご意見番、カール・ラガーフェルド爺さんもその独特な魅力の虜だとか、彼女が今やN.Y.のファッション・アイコンになっているだとか、さんざん噂や人気ぶりは見聞きしていたものの、基本、おなじみの飯塚の"白人の女に憧れないし、興味ない。"というレイシスト(人種差別主義者w)ぶりで、噂を垂れ流しておりましたの。ふふ。


が、ここにきて、どーいう訳か、ハマってしまった。

まず、キッカケは、先にも挙げた、『West Coast』。
しかも聴いたタイミングが、飛行機の有線?でかかっていたからっていうちょっと特殊なシチュエーション。つまり、自分の意思で選んだ訳ではなく、出張と重なる空の旅で疲れきった私の耳元にイヤフォンを通して半ば強制的に届けられた、ってワケ。
とにかく、第一印象は、

"ラリった曲だな"

"何、この鬱っぽい雰囲気。"

ってとこかしらん。



しかし、何故だろう。美しさに胸が陶酔するのは。。。




帰って早速、禁断症状が出たので、同曲をyoutubeで聴き直し、更に『Summertime Sadness』まで遡って聴いてみた。
MVを観るのも初めてだったんだけど、なんと、このMV、女がガンガン飛び降り自殺するじゃないか!!






Lana Del Lay。この女、キテんな。www


そう確信した。


とは言え、一体何だろう、彼女の持つ世界観に魅せられ、罪悪感を感じながらも、甘美な毒蜂蜜をなめつづけているような気だるい気持ち良さは?

そう、それは私が思うに、彼女は恐らく死に魅せられてる。

本気で死にたいと思っているかは別として、芸術家やアーティストでも過去歴史に、死に魅せられている大物は多くいたはず。

MVで人が死にまくるので、意外と英語圏の方にコメント欄で叩かれていたりする。 自殺促進とも言われていた。
※キリスト教で、自殺はタブー。特に聖書原理主義(バプティズム)が根付くアメリカでは、自殺や同姓愛は聖書の教えに反するとされている。
そう、ゲイ、同姓愛差別は、単なるからかいの差別じゃない。宗教のがんじがらめからきてる根深い問題なのです!!



Anyway,でも、多分、違うの。
Lanaは、ただ、スピリットがゴス少女なだけ。www

だって、誰もがイタイ思い込みと自己世界の構築を試みていた中二病におかされていた思春期、こう思わなかった?

「この人(彼氏とか好きな人)とずっとこーしていられるのなら、死んでもいいっ」。

ホラ、これって、社会への順応と引き換えに得られる関係の継続性よりも、"死んでもなお、この一瞬は永遠に勝る"てゆう、死に甘美な響きを感じちゃってる中二病心理じゃん?w


きっと、Lanaはそんな情熱と知恵熱をひきずって、常に刹那的で、"破滅"に対して魅せられてる。








大人になって知恵を持つと、
女子は皆、
彼氏と上手くいく方法、
長続きする方法、
自分を大切にしてくれる男を見極める方法、
刺激より安定を選んだ方が生きやすいことなとを学んでいく。
2番目に好きだった男と結婚するのが正しい、ていう都市伝説?しかり。
うまくまるめこんで、順応して生きていく。
そこそこ幸せになるために。
失敗をしないために。


でも、そんな"上手くいくかせる"なんて計算ができない、いつも破滅的な恋愛をしてしまう、トラブルメーカー女子もいる訳で。

例え彼氏が超俺様でも。
例え彼氏にもう1人彼女がいようとも。
↑あれ、おかしいカナっ!(σ・∀・)σww










そして、、
あのぅ、、、、Lana、私、あなたの歌詞に、共感します。ww

いやいや、共感しちゃマズいんだろーけど!!!!

だって、MVに出てくる男、悪そうだし。
いや、でも。。。
共感しちゃうんだよなー、彼女の歌詞や世界観。

みなさんは、どう??



最後に、私の一番好きな曲、英文と雰囲気重視の超!!自己流翻訳バージョンで。
雰囲気重視の適当な翻訳のため、あしからず。



『Born to die 』
※   (直訳:死ぬために産まれてきた!!!!!w←このタイトルからして、キてる。)

※最後の言葉を選んで/最後に言い残すことは?、というフレーズ、これ、2人が心中しようとしているんじゃなくて、オーガズムに達する前の言葉遊びなのでは?wというのが超斬新な飯塚解釈。
死ぬほど好きな人と得るオーガズムて、一瞬ふたりして一緒に死に向かうような気持ち&放心状態になるから。

※最後に、MVの独自解釈も入れました。
MVを見てから、鳥肌立ちたい方は是非最後まで読んでね。

 

【歌詞】
Dont make  me sad,Dont make me  cry
Sometimes lovd is not enough
And the road gets tough
I dont know why
Keep making me laugh
Lets go get high
The road is long,we carry on
Try to have fun in the meantime

Come take a walk on the wild side
Let me kiss ynu hard in the pouring rain
You like your girl insane

So  choose your last words,  
This is the last time
Cause you and I,
We were born to die.


私のこと、悲しませたり泣かせたりなんかしないで。
愛はときに完璧ではないかもしれないけど。
それに人生て時に残酷でもあるけどね、、、。何故かしらね。
どうか私を笑わせ続けて頂戴。
一緒にハイになるくらいに。
だって私たちの人生の道のりは長いの。
進みつづけなきゃ。
どうせなら、意味のある楽しい時間をもたなきゃね。

ワイルドな生き方をさせて
激しい嵐の中でキスの雨を降らせてあげる
だってあなたはクレイジーなこの私が好きなんでしょ

さぁ、あなたの最後の言葉を選んで。
これが最期のときよ。
だって私とあなたは、死ぬために生まれてきたんだから。




以上


あなたには、どう写りましたか?w
Lanaは、クレイジーだって?w
そこが良いんです。
♪♪♪youtube
MVはコチラ♪♪♪
             Born to die




【超ぞっとする
MV 独自解釈】


まず、ヴィデオに出てくる2人、一緒に自殺(心中)しようとしてるんじゃないか??
と皆感じるハズ。
ただならぬ雰囲気な2人。車で延々と走って行こうとする姿。
まさに愛の逃避行、てイメージよね。

だって、何せ冒頭シーンであったように、
"彼女"と"彼"は、久しぶりの再会を喜ぶように、走り寄って(彼女に限っては途中でカバンを捨ててまで)、お互い激しくHugをした。その後すぐに、久しぶりの再会で我慢できなくなったように、車の中で、make love。
そして、彼女と彼は、延々と車を走らせていく。
その際、ふいに彼女は不安そうな、心配そうな顔をして曇った車のガラス越しに、外を眺める。
そんな彼女の心情(逃避行への心配?これから心中することへの恐怖?)を感じ取ったのか、彼は彼女にキスをする。
激しく。そして長く。。

運転中なのによ?
危ないじゃない、さすがタトゥーだらけのアメリカ人、ファンキー。w
と、思いきや。



ラストシーン、
炎上している何か(多分彼らが乗っていた車)を背景に、血みどろの彼女を抱き抱える彼。


「あ…彼女だけが事故で死んじゃった。」



最初は、そう思ったの。

でも、違うの。



彼は、最初から死んでるの。


既に先に何かの事故か何かで死んでしまった彼は、生き霊となって彼女の前に現れ、
あの世に彼女を拐うために、彼女に会いにきたのよ。
そして、彼女を事故に巻き込んで死なせた。

自分と同じ、あの世に連れていくために。




まず、心中説は無し。
何故なら、クリスチャン(キリスト教信者)にとって、自殺はタブー。天国に行けません。
曲の2番のリリックで、Lana自身(Orこの曲の物語の中な彼女)がクリスチャンだってことが判明。
だから、心中説は無し。


そこで、冒頭でカップル2人でアメリカ星条旗をバックに裸で抱き合う姿は?
2人で一緒に天国に行けたのでは?という見解。
そして何より、途中で出てくる、車の逃避行旅の途中で宿泊したのか、豪華なベットルームのシーン。


ファン(扇風機て言うのかな?海外のホテルの天井に付いている、アレ。)が回るにつれて、夜だから、ファンのその羽の影が、ベットで寝る彼女に写し出されるの。
ファンの羽の影がちょうど、寝ている彼女の真上を通過する瞬間と、そうでない瞬間で、ベットルーム全体に陰影が写し出される。


パッと明るくなったとき、
彼はいた。
パッと暗くなったとき、
彼はいない。







そう、もう、彼、死んでいてこの世にいないのよ!!!!









だから、突然の彼からの連絡に、彼女はためらいながらも会いに行った。
消息不明だと思っていたのに。生きていたのね!と。
久しぶりの再会を果たす2人。
ただし、再会にはルールがあった。
「何も聞かずに、ただ俺についてきてくれ」。
逃避行を決める2人。
そしてその逃避行中、彼らの車は事故を起こし炎上。
が、それは彼のシナリオ通り。
彼は、彼女を道ずれにするために、彼女を迎えにきたのだから。
そこで冒頭シーン。抱き合うLanaと彼。天国なのか地獄なのかは分からないけど、一緒になれたのね。死んでも。
そして天国のような白い宮殿で白いドレスを着て歌うLana。

ひとつ、LanaがLana自身として登場し歌をうたう部分と、カップルの逃避行劇の中に登場する"彼女"がLanaなのか、いまいち見分けがつかない。
もし、カップルの"彼女"とLanaが別人物なら、逆にわざと邪魔な彼女を死なせる、天国の番人?死神?のようなLana。という解釈もできるし。。
だって、最後に星条旗の前で結ばれてるのは、彼と、Lanaだから。


いずれにしても恐ろしいストーリー。

愛の狂気てやつね。

私は、この種の"狂気"が大好物。w
破滅型な2人と周りに言われ釘を打たれようが、
私は運命を信じたい。
それが現実社会と生活の中では困難だから、狂ったように激しい愛し方、愛され方をして死んでいく戯曲や小説の中の主人公が大大大好物。w
例えそのオチが死でも。
カルメンとかね。(オペラ/フラメンコ)
八百屋お七とかね。(江戸時代の都市伝説?舞台でもあるのかな)

そういった、狂気な女が大好きで、有り余るpassionから共感してしまう女子、私だけじゃないはず。
いつの時代も、そういう"行き過ぎた度を越えた女"は、誹謗と、大衆の内心、憧れの的。

Lanaは、そういった意味で、分類分けできない唯一無二な歌姫。




PS:このMVの"彼"みたいな、キチガイさと繊細さが瞳の虹彩に浮かぶ、タトゥーだらけの白人男性、大好き。w