シリーズが完結した、濱野京子さんの一冊。

 

ことづて屋

 

 

 

本の紹介文より

 

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山門津多恵が、「ことづて屋」として、頭に聞こえてくる死者からの伝言を指定された相手に届けるようになってから2年半が過ぎた。いつも助けてくれる恵介は、津多恵の最大の理解者となっており、感謝しつつも、つき合わせて申し訳ないような気持ちも。ある時、届ける相手の居場所がわからず、なんとか探してたどりついてみると、それは思いもかけない人物で…。二人が新しい一歩を踏み出す、感動のシリーズ第3巻!

 

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1巻、2巻、3巻とすすむごとに、徐々に近づいていく、津多恵とケ恵介(名前の一文字が同じなのも、ふたりに縁がある暗示?)1巻から気になっていた、美容院のオーナー怜の素性が、3巻であかされました。
237ページまで、一気の読んだ後、春休みに突入。つづきを…想像しつつ
ゆっくり読みたいと、春期講習期間をすごし、4月になり、完読。
至極の充足感。
濱野さんの作品に共通するのは、この読み終わったあとの…充足感。

怜さんの素性があかされ、やはり…と、頷く充足感!

今の(震災を経た今の)時代、なにか投げかけたい。
作者はその思いを代弁してくれていると感じる1冊です。