ジャッチのない世界はとても楽なんだろう。と思った。

マルもバツもなく

上手い下手もなく

駄目も良いもなく


ただ起きたことを見守り、認めるだけ。

自分で優越をつけているだけなのに、

ジャッチの世界から抜け出さないだけなのに。


いつか、行きたいと思った。


今までそんな世界があるとも思わなかった。


私はジャッチが好きだから当たり前だと思っていた。人より優れていないと意味がないと思っていた。

他人は自分を認めてくれて当たり前だと思っていた。

なのに、他人は認められなかった。

ただ、羨んでズルいと思っていた。


けど、ジャッチのない世界があることを知った。

行きたいと思った。

今はこれで、いいんだ。