ふぐ養殖について説明&紹介 -2ページ目

ふぐ養殖について説明&紹介

ふぐ養殖について説明&紹介

最も徹底的に物質を主張することによつて解放されるのは單なる物質のみではない、單なる精神ではもとよりない。却て物質と精神とは止揚されて全體の人間性そのものが解放されるのである。そこでは虐げられた物質は自由となるであらう、埋沒した意識は囘復されるであらう。そこでは物質的精神的人間の全體がそれの全體性に於て輝き始める。――私は私の研究が史的唯物論としてのマルクス主義に多少の解明を與へ得たことを期待する。[#地から2字上げ]――(一九二七・七
 唯物史觀の哲學的基礎の把握に際して私の用ゐて來た諸概念は、多少とも大膽なものであつたかも知れない。私はそれらのものが種々なる誤解を誘ひ得ることを懸念せずにはゐられなかつた。私のこの懸念は現實に理由のないものではなかつたのである。しかも、誤解は最も簡單な事柄に關して最も起り易い、といふ人性論的な法則はこの場合にも例外を作ることを欲しなかつた。私は從來屡交渉及び交渉的存在(das pragmatische Sein)といふが如き語を使用し慣はした。そこから直ちに或る人たちは、私の見地をもつてプラグマチズムのそれである、と極めて無雜作に結論することが出來た*[#「*」は行右小書き]。この誤解は、それが全く素朴なものであるにしても、恐らく孤立したものではないであらう。かくして私は私の思想をプラグマチズムと對質せしめる必要を感じた。このことは私自身にとつて決して無駄ではなく、寧ろ甚だ歡迎すべきことであつたであらう。なぜなら、ラッサールがマルクスへ宛てた手紙の中で述べてゐる次の言葉はまた、一定の理論の生命と發展とに關しても眞理であると信ぜられるからである。