10月後半の某日。
私は産まれて初めてMRIを受けるため病院にいました。
それまでの妊婦健診で、子宮筋腫の位置や大きさから自然分娩ができるか否か判断できずにいたのです。
また、胎盤が「底置胎盤」の状態ということもわかっていました。
自然分娩か帝王切開か、きちんと判断するためにはMRIで詳しく調べる必要があるということで、ついにその日を迎えたのです。
当日は家族の付き添いが必要で、朝早くから夫と2人病院へ向かいました。
事前の説明では、MRI自体はごく短時間で済むのですが、それまでの準備と検査が長く、また、造影剤の効き目が切れるまで病院で様子を見ながら休んでいないといけないようです。
病院に着いてすぐに検査着に着替え、ベッドに横になりながら赤ちゃんの心拍を確認する作業が始まりました。
30分から40分ほど、お腹に機械を装着され、心拍のグラフのようなものを印刷されるのです。
そのグラフを担当医に確認し、赤ちゃんの健康状態に問題ないことがわかると、いよいよMRIです。
その前に、ものすこく痛い注射(造影剤)を肩に打たれました。
筋肉注射なので、看護師さんが私の肩の筋肉を鷲掴みにし、さらに強く捻じり上げ、肩が千切れるー!!という状態で痛い注射を打たれるのです。
注射の痛みなのか、捻じり上げられた痛みなのかわからないですが、痛過ぎて看護婦さんと2人で笑いました(笑)
薬が効いてくると眠くなってくるようで、それから10分ほど待機しました。
しかし全く眠気は訪れず、むしろこれから行われる初めての体験に目はギラギラと冴え、興奮気味です。
そして、そろそろ行きましょうということになり、まさかのストレッチャーに乗せられてMRIの部屋に運ばれました。
エレベーターや病院の正面玄関前も通り、何だかものすごい重病人になったような気分でした。
そしてついにMRIが始まったのですが、非常に大きな機械の、筒状になった狭い空間に入れられて、息を吸ったり止めたり吐いたりということを繰り返しました。
機械音がものすごく大きく、ヘッドホンを着けられたのですが、それでも「ゴォォォー」という大きな音が聞こえました。
MRIの間も全く眠気はなくむしろ興奮気味で、それが赤ちゃんにも伝わったのか、彼もお腹の中でずっとモゾモゾ動いていまし(笑)
MRI自体は10分もかからず終わり、また大掛かりなストレッチャーに乗せられて元居た部屋に運ばれました。
この時になってようやく少し眠くなってくるという……(笑)
その後またお腹に機械を着けられて、数十分間赤ちゃんの心拍を確認しながら、私は付き添いの夫と喋ったり、少しウトウトしながら過ごしていました。
最後に担当医があらわれて、赤ちゃんの心拍と私の様子を確認し、大丈夫そうなので帰宅の許可が出ました。
帰宅後は少し寝て、あとはもう普通に生活したのですが、それから数日間はものすごく肩が痛かったです(笑)
そして、MRIから数日後の妊婦健診で、結果を聞かされました。
画像を貰えなかったので記憶を頼りに絵を描いてみました。(親友にも送りつけました…笑)
心配していた底置胎盤は通常の状態になっており問題はなかったのですが、このように子宮筋腫は結構な大きさで、産道に近い位置にあったのです。
エコーでもそれは前からわかっていたのですが、週数が進むにつれて子宮筋腫が移動したり小さくなったりすることもあるらしく、結論は後期になってからということだったのです。
結局後期になってMRIをして調べましたが、この位置では赤ちゃんが出てくるのは難しいことと、母体にも負担が掛かるということで、担当医は帝王切開という判断を下しました。
また、それに加えて赤ちゃんは完全に逆子で、逆子の場合は病院では全例帝王切開ということでした。
もし出産までに逆子が治っていたとしても、やはり子宮筋腫があるために、どちらにせよ帝王切開ということになりました。
子宮筋腫合併妊婦がわかった時点から帝王切開は覚悟していたことなので、私もすんなり受け入れることができ、また、赤ちゃんに負担のないお産をできることが最善だと考えていたので、きちんと説明を受けてほっとしました。
予定日ギリギリの手術だと、陣痛が来たり破水してしまったりという危険があるので、予定日よりも少し早めに手術ということになりました。
私の場合は、元々の予定日よりも11日早い手術(出産)となりました。
赤ちゃんの誕生日が事前に決まるというのは非常に不思議ですが、その分予定を立てやすいというメリットもあり、私は着々と出産準備に勤しみました。
帝王切開は保険適用になるため、金銭面では得(?)をすると事前情報を得ており、幸い私は医療保険や会社の共済にも加入しているので、帝王切開が決まってすぐにお金の計算を始めました(笑)
子宮筋腫合併妊娠とわかってから、もしかしたら出産前に入院するかもしれないと考えていたため、事前に会社の健保から「限度額適用認定証」も発行してもらっていました。
これは、医療費が高額になった場合に、所得によって支払い限度額が決まっている制度です。
もちろん後からでも発行できますが、産後の慌ただしい中で手続きをするよりも、事前にしておいた方がお勧めです。
出産には何があるかわからないですからね。
お金のことや手続きのことは事前に調べて安心感を得ましたが、初めての入院、初めての手術を控え、その面での緊張と恐怖はピークに達しています。
見なきゃ良いのにネットで検索魔になり、「術後の痛みは本当に辛い」という壮絶な体験談を読んでしまい落ち込む私……。
怖くて怖くて仕方がなく、手術台に上がる自分を想像できません。
切腹して生きているなんてどういうことなの?!と混乱しています。
それでも、もう逃げられません(笑)
そして、恐怖は恐怖ですが、もうすぐ赤ちゃんに会える楽しみの方がずっと上回っています。
「たろちゃんに会えるのは○日だよ~。焦って出てこなくても、ちゃんと迎えに行くからね~。安心していいよ~。」
と、夫が毎日お腹に呼びかけています。
赤ちゃんはそれに応えるように、うにうに動くこともあります。
コウノトリ先生も、「帝王切開は立派なお産です」と言ってくれたから、ママ頑張るからね!