お父さんは拾いに行かない、
そして、お父さんはやってない。
昔、中学生の頃、
友達が、「大久保山(チャリで15分位で行ける地元の山)のとある場所に大量にそのたぐいの本が落ちてるらしい」
という情報をとあるすじから仕入れてきて
意気揚々と友達数人でマッハのスピードでチャリを走らせて探索しに行き、
昼頃から夕暮れ時まで汗だくで蚊に刺されつつ血眼になって探したあげく、
結局発見出来ず、疲れ果て、牛車のごとくスピードで、
ふらふらになって魚の死んだような目をしてみんな無言で家路につく、
という青春の甘酸っぱい思ひ出はあるが、
お父さんは拾いに行かない。
そして、20歳で一人暮らしを始める時、
押し入れの奥に貯め込んだ、
親には見られたくない我が愛蔵書達の処分に困り、
上京するその日の早朝、家族が寝ている隙に愛蔵書達を黒いゴミ袋に入れ、
黒いシビックに積んで走らせ、
隣町の適当なゴミ集積所に置きざりにし、
後ろ髪ひかれる思いでその場を後にした、
という若かりし頃のほろ苦い思ひ出はあるが、
お父さんはやってない。
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