介護タクシーを開業してから、11ヶ月が経ちます。

仕事は慣れましたが、

いよいよその時が来てしまった

新規のお客様のお住まいが「元の勤務先」でした。

ご予約をいただいたあと、固まる、無になる、空を見上げる。

良い職場だった。思い返しても、良くしていただいた思い出ばかり。なのに、どうしてこんなにうろたえる❓️

えぇ、そうだ。私は、とても良くしていただいたのに、身勝手に突然辞めてしまったんだ。忙しい時期に、逃げるように去ってしまったんだ。

今さら、どんな顔して施設の自動ドアを開ければ良いんだろう。

私のお客様で、良く利用してくださる人生の先輩に相談してみたところ、ありがたいお言葉をいただきました。

相談内容「施設の忙しい時期に、自分の夢を追って、身勝手に辞めてしまった。どんな顔して行けば良いのか。」

人生の先輩「あなたの判断は正しい。今の仕事で成功することが、施設への恩返しになるはずだよ。堂々としていたらよいよ。」

私は人に恵まれていますね、この言葉に救われながら、仕事に打ち込み、当日を迎えたのです。

足が動かない🦶

私はなるべく予約時間の10分前に、お客様のところに到着するようしてしていますが、10分前なのに、まだ自宅の駐車場に停めてある車の中にいました。

アクセルが踏めない😭

早く行かないと、アクセルを踏まないと、頭では分かっているのに、体が固まってしまって。

施設に到着したのは５分前くらいでしょうか。

屋号が名乗れない😭

無意識に知らん顔大作戦に出た私。自動ドアを開けて「介護タクシーですが、○○様のお迎えに参りました」と。

大変お世話になったというのに、失礼極まりない😣

もしかしたら、職員は新しい人で、知らない人かもしれないという淡い期待を抱いていましたが、裏切られ、ほぼ全員、いや、ほぼではなくて、全員がお世話になった職員でした

というわけで、自動ドアを開けた瞬間にバレていたのに、私は知らん顔してしまった

そんな私に、以前と変わらず優しくしてくださる職員、昔のままの良い雰囲気がそこにあり、施設の構造をも知り尽くしている私は、今このまま働けそうだと思ってしまって、つい「廃業したら雇ってください」と言いそうになりましたが、「一度辞めた人間なんて要らないよね」と自分で突っ込んで心にしまいました。

またここで働くことはできないとしても、私は将来、この施設に入所出来るように老後資金を貯めねば、という思いが湧いてきました。

そして、私は、先輩の言葉通り、この道で頑張ります。何を持って成功とするのかはまだ分かりませんが(現状に満足してしまっているので)、5年後、10年後も介護タクシーの仕事を続けられるように頑張ります。

※生活に欠かすことの出来ないお米のように、必要とされる介護タクシーになりたいです。

ド緊張で固まる