4月14日NHKEテレ「スイッチインタビュー矢野顕子×MISIA(EP2)」
矢野さんの「天才」がよくわかる神回であった。
それは対するMISIAさんが、邪念のまったくない心のきれいな人だからというのもあると思う。
矢野さんの来歴は大体知っていたけど、今聞くとあらためてすごいなぁと思う。現代だと考えられない。つくられたルートじゃないからかな。
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某日 ネット記事で大江千里さんによる坂本龍一さんへの追悼文を読む。
溢れ出る言葉で思い出の中の状況や当時の気持ちをありありと現前させる千里さんの文章はすごいなー。自分も千里さんだったらこういう気持ちになるなーと同調してしまった。
中に薬師丸ひろ子さんに書いた曲の話があり(「ふたりの宇宙」作詞大江千里・作曲坂本龍一)、懐かしくなってひろ子さんのアルバム「PRIMAVERA」を聴きなおす。
1991年発売当時に買ったもの。あらためてよいアルバム。大貫妙子詞・矢野顕子曲の「星の王子さま」も入っている。
この「星の王子さま」のアレンジも好きだなと思って検索したら、編曲の大村雅朗氏は1997年に亡くなっていた…
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さて、このネット記事は雑誌「ニューズウィーク日本版」の坂本特集からの抜粋と知り、ほかの記事も読みたかったので、書店でくだんの雑誌4月18日号を購入する。
千里さんの記事の次に、レコード会社の要職を歴任し坂本さんと親交の深かった近藤雅信氏へのインタビュー記事がある。
最後のほうに坂本家のDNAという話があり、坂本さんの父一亀さんの言葉で記事は終わっている。
「その一亀さんがこう言ったそうです。『俺は亀のように、地を這うように仕事をしてきた。息子には天に上るような仕事をしてほしいから『龍一』と名付けた』と。」
なるほど。辰年生まれだからというだけではなかったのね。
で、この記事「天才・坂本龍一と40年間走り続けて」には、さらに英文見出しで「A DRAGON FLYING ABOVE」とある。
「ドラゴンはのぼる」かぁー…
「ドラゴンはのぼる」は宇宙飛行士野口聡一さんによる詩で、宇宙船クルードラゴンのことではあるけれども。
宇宙船も魂も昇天に至る過程は似ているような…
「宇宙」がまた今までとは別のものに見えてきた。
妄想が過ぎるが夜に乗じて書いてしまうと、よく聴こえる時を選んで魂が lift off の伴奏曲にしたのかな…などと。わー駄目か。すみません。
この1週間、ほかにもいろいろ話題はあったのだけど、どうしても偏るな。
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追記
妄想すぎたこと申し訳なくお恥ずかしい。
後日、読んだ記事によると、坂本さんは3月26日、東北ユースオーケストラの東京オペラシティでの公演をオンラインで視聴し、メッセージを送っていたとのこと。
大切なものを見届けて逝かれたのだなと、あらためて感動。
それなら25日の矢野さんのコンサートもきっと直接(オンラインで)観られたかと。
ご本人方関係なく、自分の中で「宇宙」に対する別の視座に気づいたことが貴重だった。
「星の王子さま」を久しぶりに聴いたのも良かった。
薬師丸ひろ子さんのと、矢野さんの弾き語りでは歌詞が一部違っていることも、今回初めて気づいたのだった...