どういうわけか10月はまた書かないままに過ぎていった。
「ほぼ日5年手帳」は毎日書いているのだが。(3日まとめて書くということもあるが)
気負わずさらっと書いていこう。
9月から10月にかけて結構映画を観た。
「ほとり座」で「フランス映画週間」というのをやっているのに気づき、初めて赴いてみた。
平日というか空いてそうなら予約は要らないということが分かって敷居が低くなった。
簡単に感想を。
「みんなのヴァカンス」(ギヨーム・ブラック監督)
久々に観たフランス映画、現代の若者および周辺の事情も分かってすごくおもしろかった。これ、舞台を日本にして翻案してもいけそう。坂元裕二脚本っぽい感じで。昔はフランスものを日本で換骨奪胎すると「オシャレ」しか残らなかったような気がするけど、今は人種貧富等社会問題のベースも共有されてきているから、舞台を変えてもそのまま再現されそう…
あそうそう、登場人物が着ているTシャツが印象的だったのはこの作品だったかな。そのうちの1枚は「おおかみこどもの雨と雪」。日本アニメ浸透してるのね。
おもしろかったので、この監督の作品を続けて観てみた。
「やさしい人」
監督の長編第一作とか。これはちょっとヘタに日本で翻案するととんでもないことになりそうな、うわぁ...という展開が。監督の個人的趣向というかクセというか創作欲求の源が分かったような。
そうそう、出てくる犬がものすごくお利口で、このワンちゃんが見られただけでも元が取れた気が。
残念ながら観られなかったのが「女っ気なし」という劇場デビュー作。原題は「女のいない世界(un monde sans femmes)」。ここから「女っ気なし」という邦題を導き出す日本語力はすごい。
(逆に「みんなのヴァカンス」の原題は「接触」「衝突」という感じのビシッとした単語だからちょっとなぁと思うが、内容からはこれしか付けようがないか…「やさしい人」はいっそう「?」なタイトルだが、原題は「トネール」という町の名前で日本人には分かりにくいからしょうがない。)
ほかに「勇者たちの休息」(夜勤明けで半分眠ってしまった…)「7月の物語」を観た。
「フランス映画週間」で、ほかには「彼女がいない部屋」(マチュー・アマルリック監督)を観た。
予告を見るだけだと、悪い意味でのフランス映画イメージの辛気臭い気取った映画だったらどうしようという不安があったのだけど、良い方向に裏切られ、すごくおもしろかった。
ピアノの音が印象的だった。