昨日義姉のおうちへ家族で遊びに行き、夕飯を食べさせてもらいました
夕食後、義姉は「もらいものだけど、ゆきちゃん好きでしょ」
と、チョコレートを一箱くれました。
私はチョコレートが大好きです。
とはいっても、昔から好きだったわけではなく、上の娘を妊娠したころから体がチョコレートを欲するようになりました
ザッハトルテも大好きです。
昔はチーズケーキとかミルフィーユとか、そういったものの方が好きだったんですが。
内定を受けた法律事務所に大学在学中からバイトとして働いていました。
卒業して4月から正社員として働くための見習い期間、のような。
見習い期間とはいえ、先生はそこそこ年配ではありましたが、独立したてで、
事務員は私だけ
仕事の内容も何もかもが全くわからなくて、
母は目に見えて悪くなっていたし、
父は手を取り合って頑張っていこう、という人ではないし、
弟は大学生だったので、一人暮らしをしていたし、
当時付き合っていた人は遠距離恋愛で、しかもあまり頼りになる人でもなかったし、
もう本当にどうなるんだろうって
不安で不安で、
ただ与えられた仕事を黙々としていたのですが、
仕事のこともよくわからないのでひとつのことを成し遂げるのが遅いし、
また、それほどの仕事もまわしてもらえないので、時間をもてあますし、
先生は忙しそうなのに何も手伝えなくて、
あぁ・・・と思っていました。
そんな私に、先生はときどき、外出先から真っ先に私の机に来て、
チョコレートを4、5個置いてくれたのです。
ちょっと高めなもので、箱の中に一つ一つ包装された小さなチョコレートが入っているもの。
その小さなチョコレートを4、5個
それまでチョコレートを買って食べることがなく、
チョコレートを美味しい、欲しい、とも思ったことがなかったのに、
その先生がくれたチョコレートはとても美味しかったのです
仕事の帰りにもう一度自分で買ったりもしましたが・・・
先生がぽんっ、とくれる、そのチョコレートが美味しかったのです。
それから少ししてベテランの方に入ってもらったり、バイトを入れたりと
事務員が2人になって、
私が少しずつ仕事を覚えていくと、先生はチョコレートをぽんっと置くことをしなくなりました。
私も先生のチョコレートのことを全く忘れていました。
数年して母が亡くなり、
事務所を辞め、
しばらくしてまた別の事務所で働き出し、
結婚を機に事務所を辞め、
妊娠するまでチョコレートを美味しいと思うこともなかったのですが、
突然食べたくなり、
それ以来、出産後も今に至るまでずっとチョコレートが大好きです
この時期、チョコレートを見ると、先生にもらったチョコレートの味といっしょに
あの不安でいっぱいだったころの自分を思い出します
先生にもらったチョコレートのように、
私も行政書士の仕事でだれかを癒すことができれば、すごくうれしいと思います。