昨日は、いろいろと悲しいニュースが聞いて、
思うところがたくさんありました。
世界中のどこにいたって、事故や事件に
巻き込まれることはあると思うけど、
海外での前途有る若者の死を聞くと、
自分のことのように、いろんな思いが溢れてきます。
その時、その場所にいた者しか、
分からなかった事情があると思いますが、
一般論として書きます。
香港に住んでいる時に、私はよく2階建てのバスに乗って
移動していました。
会社が九龍にあったので、1週間に4日前後は、
海底トンネルを通るバスに乗って、
九龍から香港島へ移動していました。
2階建てのバスの窓からは、
両脇の歩道を歩く人々の姿が良く見えます。
九龍側は下町を通っていくので、
せわしなく、三角の眼をした香港人が、
(もちろんそんな人達ばかりじゃないけど、全体として)
行き来しています。
香港島のコーズウェイベイからワンチャイを通って、
セントラルまで行ったりすると、
結構観光客が増えてきます。
その時に、日本人観光客がいるとすぐに分かるんですよ。
もちろん、ファッションとかで見分けるというのもありますが、
すぐ分かるのは、すごく無防備だからなんです。
2階建てのバスから見ていると、よく分かります。
歩いていて、町を見上げて、話をする。
そのしぐさのすべてが、無防備で。
この先に危険なんて一つもないと信じきった様な姿です。
とがった眼の人達ばかりを見ていると、
そんな様子を見て、平和だなあとか、ほっとしたりしますが、
私はそんな時、その旅行者の安全を祈らずには
いられませんでした。
でも、香港は、思いの他、治安がいいので、
まあ、高いものを売りつけられるか?
最悪、すりに遭う位だろうから、深刻に心配してる訳じゃ
なかったんですが。
それよりももっと心配なのは、バッグパッカーと呼ばれる
旅行者の方でした。
私からしたら、信じられないような恐ろしい雑居ビルの
1泊千円前後の部屋に平気で一人で宿泊する女子大生。
「英語も話せるし、そこで知り合った海外の旅行者もいるから
そんなに心配していません」というその姿に、
「今まで何にもなかったのがラッキーだと思わないと。
何かあった時は、もしかしたら手遅れになる時かもだから、
気をつけてね。安全をお金で買う時もあるんだよ。
旅費を節約する為とか、海外で出会いを求めるとか、
時と場合によって、何が重要で、何を選択するか、
それが自分にとっての一大事に繋がるから。
やらない勇気もあるんだよ。」
というようなことを、言いましたが、
果たして、彼女達の心に響いたのかどうかは分かりません。
私は、こう見えても?かなりの小心者で、
海外にも50回以上行ったと思いますが、
ほとんどツアーの旅行をしていませんが、
必ずと言っていいほど、いろいろと段取りを取ります。
行き当たりばったりとかは、心配性過ぎて、絶対出来ないんです。
知らない土地の空港に行ったら、日本にいる時に、
空港で必ず誰かに迎えに来てもらえるようにしています。
それは、宿泊するホテルの人だったり、知人だったり。
(その為に、1泊目は無理して良いホテルを予約します)
今までに一番、ドキドキハラハラしたのは、
学生の時に、イギリスにホームステイをした時、
ヒースロー空港で(添乗員無し)、
学生3人で(ラッキーにも日本人3人同じ学校だった)、
学校の迎えの人が来るのを2時間近く待った時です。
その頃、留学詐欺とか流行っていて、
現地の空港に行ったら、迎えが来ないとか実際にあったので、
詐欺に遭ったのか?と思い、心臓が縮まりました。
(3人の内の唯一の男子は、鼻血出すし)
空港の案内に行って、いろいろ聞いたり、
(待ち合わせ場所の地図を見せて確認したり)
相談したりして?時間を過ごしていたら、
学校の関係者が(ロンドンから車で2時間以上の田舎)、
ごめんごめん、遅れてと来てくれて、
空港案内スタッフが、身元を確認してくれ、
無事に、学校までたどり着きました。
今から思えば、大したことない出来事ですが、
あの時の、不安と恐怖?(大げさ)が今でも刷り込まれています。
余談ですが、空港のスタッフには、中学生だと思われていたのよ。
中学生なのに、子供だけでって言われていたようです。
いや、実際大学生だったんですが。
3人ともかなりの童顔&女子は、ノーメーク(しゃれっ気ゼロ)。
いくら東洋人が若く見えるからって、まさかローティーンにって、
やっぱり女子力ゼロですわ。